2013年09月22日

北岳(敗退)

今日は!今回は南アルプス北岳の敗退記をお届け致します。

山に登らない人には案外知られていませんが、北岳は富士山に次ぐ本邦第二の高峰で、その標高は3,193メートルです。
メインの登山口である広河原から山頂までの標高差は1,530メートルと、かなりの急騰になります。

とは言え、その位の標高差は既に何度か経験済みであることと、数週間前に高尾山に登ったばかりであったことから、またまた無謀にも一年振りの本格登山で標高差1,530メートルを日帰りしようという暴挙に打って出ました。昨年の常念岳で大変な目に遭ったことなど全く忘却の彼方。喉元過ぎれば何とかです。


さて、登山口のある広河原へはマイカーでは入れないため、芦安という村まで車で行き、そこからタクシーに乗り換えます。タクシーと言っても乗り合いなので、一人あたり片道1,100円とリーズナブルで、しかも駐車場まで迎えに来てくれます。広河原へは公共のバスでも行けますが、運賃もタクシーと変わらず、しかも駐車場からバス停まで歩かなければならないので断然タクシーがお勧めです。ちなみに駐車場は無料です。

芦安から広河原へは一時間位で到着します。広河原にはインフォメーションセンターがあり、とても綺麗なトイレが付いています。


<芦安駐車場(第六)>
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<広河原インフォメーションセンター>
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広河原から橋を渡るとすぐに広河原山荘という山小屋に着きます。ここには100張り可能なテン場があり、目の前を流れる野呂川で川遊びも楽しめるので、家族連れで来ると良いかも知れません。

<広河原山荘>
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広河原山荘の脇から登山道に入り、暫くすると鬼の様な急騰が始まります。荷物は10キロほどしかなかった筈ですが、約一年振りの「本格登山」、と言うより約一年振りの「運動」で、あっと言う間にギブアップ寸前まで追い込まれました。


今回自分が登りに使ったルートは白根御池小屋ルートといって、何の眺望も無い樹林帯の中を延々と急騰が続くので、あまり登りに使われるルートではありません。普通は眺望も良く歩行距離も短い大樺沢ルートを選びます。でも今回は登り始めてから初めてルートマップを見た位なので、そんなことは全く知りませんでした。加えてこのルートはかなり水場が豊富であるにも関わらず、何も知らない自分は水を3リットルとポカリを500ミリリットルも持って行ってしまい、それだけでも不要な苦労をすることになってしまいました。やはり下調べは大事ですね。


それでも何とか3時間程で白根御池小屋に到着。この時点では疲れてはいたもののそれほど深刻な状態ではなかったため、大休止を入れてから登山を再開しました。


<白根御池小屋>
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<御池>
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白根御池小屋からは「草すべり」と呼ばれる高山植物が咲き乱れるルートを登りますが、登り始めて30分位たったところで突然右の太腿が「ズキッ」としたかと思った瞬間、物凄い激痛に見舞われました。仰天して右脚を見てみると、太腿が完全に痙攣を起こしていました。余りにも突然の出来事だったため一瞬何が起きたのか理解できず、驚愕と困惑から思わず、


何じゃこりゃああ!


と叫んでしまいました。別にジーパン刑事の真似をしようと思ったわけではないのですが、それしか言葉が出てきませんでした。やはり松田優作は偉大だったんですね。


さて、肉離れのおかげでそれ以上進むことは不可能になってしまいましたので退却を決断。ストックに縋り付きながら御池小屋まで戻りました。最後まで下れるかと思い小屋から更に10分位進んでみたのですが、とうとう左脚も動かなくなってしまったので、暫く休んでから御池小屋に戻りました。

<草すべり>
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御池小屋は公営の山小屋らしく、とても綺麗で設備もホテル並みです。流石に税金を湯水のように使って建てた山小屋は違います。

翌日は脚もかなり回復したので頂上を目指しても良かったのですが、一晩中両脚が5分おきにつって一睡もできなかったため下山することにしました。


それにしても今回は日頃の鍛錬が如何に大切かということを思い知らされる山行となりました。次回はもっと身体を鍛えてから登ろうと思います。

<目的地>
北岳
<ルート>
白根御池小屋経由小太郎尾根ルート
<標高差>
約1,530メートル
<歩行距離>
約12km
<日程>
2013/8/17(土)-2013/8/18(日)
<タイムチャート>
<2013/8/17(土)>
9:00 広河原インフォメーションセンター
9:20 広河原山荘
9:45 白根御池分岐点
12:20 白根御池小屋

<2013/8/18(日)>
7:00 白根御池小屋
8:30 広河原山荘

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2013年08月07日

高尾山

毎度ながら大変ご無沙汰してます。実に11ヶ月ぶりの投稿になります。

最近は仕事が鬼のように忙しかったため山に登る気力もありませんでしたが、そろそろ暇になってきましたので足慣らしに高尾山に行ってきました。

本来であれば高尾山位でわざわざブログなど書くものではありませんが、8月は後半に家族旅行が計画されているので、今夏に本格的な山行に行ける気がしないため、せめて高尾山だけでも実績として記しておきたいと思います。

さて、先ずは三鷹の駅から中央線で高尾駅に向かい、そこから京王線に乗り換えて高尾山口駅で降ります。本当は調布から京王線一本で行った方が安いのですが、バス亭が家から少し遠いので今回はリッチにJRで行きました。

高尾山口駅を出て右に歩いて行くとケーブルカーの清滝駅があります。ここからケーブルカーに乗れば高尾山駅までの行程約40分程をスキップできるのですが、今回は一応登山のつもりなので乗りませんでした。

<清滝駅>
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清滝駅からは自然研究路の1号路と6号路、それから稲荷山コースの3登山道が伸びていますが、今回は3つ目の稲荷山コースを選びました。

稲荷山コースは高尾山の主脈ではないのですが、舗装されている1号路とは違って一応登山道らしい雰囲気を持っていて、結構変化もあるため飽きが来ないのでお勧めです。

<稲荷山コース入口>
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稲荷山コースは清滝駅の直ぐ左側に入口があるのでそこから登り始めます。登山道は樹林に囲まれていてなかなか良い雰囲気です。歩き始めて40分で展望台に到着しました。

展望台には東屋があり、そこで一休みすることができますが、大勢の人が息を切らしながら汗だくで休んでいました。皆さん恐らく登るペースが速すぎるんだろうと思います。山は息を切らさず、汗をかかないペースで登るのが基本です。

<展望台の東屋>
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展望台から更に40分も歩くと高尾山頂に到着です。流石に物凄い数の人で賑わってました。多くの人が売店のかき氷を食べていたので値札を見ると何と500円。オーナーはさぞかし笑いが止まらないだろうなと思います。

高尾山からの眺めは冬ならば東京の高層ビル群が眺められて爽快なのですが、夏はスモッグで余り視界が良くありません。お腹も空いてきたので早々に下山開始です。

<高尾山頂>
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帰りは稲荷山コースを往復するのも芸がない気がしたので4号路を使いました。途中に吊り橋なんかもあり良い雰囲気です。

<吊り橋>
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それはそうと、高尾山では実に大勢の人がストックを持っていたので、この高尾山で一体どうしたらストックが必要になるのかと疑問に思っていたのですが、4号路を下山する人達を見て謎が解けました。皆さん歩き方が全くできていないので、下りで道が少しぬかるんでいたりすると直ぐに滑って転んでしまうのです。転ばないためにはストックでバランスを取りながら着地時に地面にかかる衝撃をストックに分散させるしかありません。皆さん一万円以上もするようなメレルの立派なトレッキングシューズを履いているのですが、これでは宝の持ち腐れです。歩き方が身についていれば、高尾山の4号路位では革靴でも絶対に滑ることはありません。

4号路は途中で舗装された参道と合流し、あとは1号路が清滝駅まで続いています。途中には根っこが蛸のようになっている珍しい「たこ杉」があります。ケーブルカーでも帰れますが片道470円もするので当然歩きです。

<たこ杉>
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<ケーブルカー>
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帰りは高尾山口の駅前で名物のとろろ蕎麦を食して帰りました。自宅からたったの往復5時間で登山気分を味わえて、しかも自然薯たっぷりのとろろ蕎麦も食べられる。高尾山は本当に「近くて良き山」です。

次回は恐らくタイ旅行の報告になります。
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2012年09月17日

香港旅行(3日目:香港周遊)

今日は。前回の常念岳で間が開いてしまいましたが、引き続き香港旅行の記事を投稿したいと思います。

香港の3日目は、家族が香港ディズニーランドに行くと言うので、自分は単独で香港を見て回ることにしました。

家族思いの自分は先ず家族を見送るため、香港駅から地下鉄東湧線で欣澳駅まで行き、そこからディズニー線に乗り換えてディズニー駅でまで行きました。車両は日本でもお馴染みのミッキー窓でした。

<ディズニー線>
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家族を見送った後は、取り敢えず欣澳駅まで戻り、東湧線の終着駅である東湧駅まで行ってみました。東湧駅はガイドブックによれば最近急激に発展した近郊都市だそうで、駅前にはシティーゲートというかなり大きなショッピングセンターや巨大なマンションが立ち並んでいます。東湧には寶蓮寺という観光スポットまでロープウェーが出ていますが、今回は時間が無いのでパスしました。

<東湧駅前>
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ところで、ガイドブックを見ると分かりますが、香港の近郊都市はどれを見ても「最近急激に発展した」と解説されています。つまりその辺りには以前は何も無かったということです。だからどの町に行っても殆ど見るべき歴史的建造物はありません。兎に角どこに行っても巨大なマンション群と、呆れる位の数の人の群れしか目にしません。香港の人口は1950年代には約200万人でしたが、現在は700万人を超えています。つまり毎年8万人位ずつ人口が増え続けているわけです。面積は日本の札幌とほぼ同じで人口は約4倍ですから、如何に土地が足りないか想像するに難くありません。

さて、東湧の後は再び東湧線で南昌まで戻り、西鉄線に乗り換えて「元朗」で下車。元朗は香港でも最も古い町の一つと言われ、現在でも屋台や市場が立ち並び、公園では皆が麻雀をやってるようなかなりローカルな町です。ある意味中環や尖沙咀のような大都会よりも香港らしい雰囲気を味わうことができます。

<元朗>
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元朗ではガイドブックに乗ってた「好到底麺家」というお店で「蝦子撈麺」を頂きました。これは茹でた麺に海老の卵を振り掛けた料理です。この味を求めて香港中からお客さんが訪れるそうですが、正直自分の口には合わなかったです。この店に限らず香港のローカルな食堂は全体的に味が薄過ぎて自分には合わないみたいです。

元朗からは路面電車に乗り換え「屯門」を目指します。屯門はマカオ行きのフェリーが発着する港町で、海岸沿いに遊歩道が整備されていたりして、なかなか雰囲気の良い町です。

<屯門>
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この町にも例に漏れず巨大なマンション群が立ち並んでいますが、せっかくなのでその一つに不法侵入し、中を見学してみました。どの棟にも必ず守衛さんかいるので怪しまれずに写真を撮るのに難儀しました。

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マンションの一つで外壁の改修工事を行っていたのですが、驚いたことに、これだけ最新のマンションの工事にも関わらず、足場が何と「竹」なんです。このギャップがまた香港らしくて良いですね。

<足場>
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屯門からはバスに乗り換え「チュン湾」に向かいます。チュン湾はMTRチュン湾線の終点で、これまたここ最近急激に発展した町です。この屯門とチュン湾を結ぶバス路線は海沿いを走るため、実に眺めが良くて素敵です。自分も二階建てバスの先頭に乗り、存分に景色を楽しんできました。

<バスからの眺め>
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<チュン湾>
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チュン湾からはMTRで尖沙咀に戻り、そこから歩いて佐敦まで行き、ナイトマーケットを見物しました。沢木耕太郎氏の小説『深夜特急』に出てくるのはここです。「廟街」とか「男人街」とか呼ばれるこのナイトマーケットには沢山の屋台が並び、路上で海鮮料理を頂くことができます。他にも「女人街」と呼ばれるナイトマーケットもありますが、男人街はどらちかというと男性向けの商品が多く、男性の好きなDVDなども気軽に購入することができます。まあ、歌舞伎町にはとても敵いませんが。

<ナイトマーケット>
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タグ:香港
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2012年09月15日

麗しの常念岳

抜ける様な青空だった。

盛夏の間、漲る生命をあらん限りに開放させ、この世に生きてあることの嘉悦を詠い愉しんだ小動物や木々達の饗宴は終わりを告げ、そこにはこれから訪れるであろう厳寒の試練を待ち受けるかの様な、初秋の静寂だけがあった。雲一つ無く晴れ渡り澄み切った大気は天空を紺碧に染め上げ、地上と宙との境界は、今やその存在すら疑わしかった。

しかし青年は、その様な風景を愛でるでもなく、ただその一点だけを見つめながら黙々と脚を前方へと繰り出していた。彼の知覚には周りの景色や動植物の囀りなどは一切介入すること無く、彼の意識にはただその一点だけを目指し、己が身をより高みへと持ち上げることしか無かった。いや、今や彼には自分の行っている動作についての意識すら無く、彼の精神と肉体とは完全に分離されていた。

彼の肉体は機械的に同じ動作を繰り返しているに過ぎず、彼の精神はその一点を中心に広がる無限の彼方へと向け飛翔していた。そして、彼の肉体が遂にその一点に達した瞬間、彼の精神は多次元へ向かい発散し、彼自身もまた無限の一部と化したのであった。

・・・・。

・・・・・・・・。

な〜んちゃって。柄にもなく笹本稜平ばりのシリアスな書き出しで始まりましたが、遂に登っちゃいました、常念岳。四回目の挑戦での初登頂になります。

初回は時間オーバーで敗退。二回目は道路封鎖で敗退。そして三回目は天候悪化で敗退と不運続きでしたが、今回は天気にも恵まれ、何ら苦労する事も無く登頂することができました。

。苦労無いどころか殆ど死にかけました。何しろ約一年ぶりの登山でしたので、運動不足の身にとって北アルプスは正に地獄でした。普段から何かしら運動を行っていれば良いのでしょうが、究極のインドア派である自分は、一日の行動範囲がマウスパッドの中だけという状態でしたので、久しぶりの登山に身も心もボロボロになってしまいました。

さて、日曜の深夜に一ノ沢の駐車場に車を停め、午前四時に起床。駐車場は既に満車でした。コンビニで買ったおにぎりとゆで卵を食べ、準備運動を済ませてから五時に駐車場を出発。ヒエ平らの登山口に向かいます。

この登山口は駐車場から遠いので、登山前のウォームアップには調度良いのですが、帰りは本当に恨めしく感じられます。

<ヒエ平登山口>
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山の神、王滝、笠原と通い慣れた道を順調に進み、一ノ沢を遡行して胸突八丁に到達。ここから沢を高巻いて乗越を目指します。自分は雪渓の残っている時期にしか来たことが無かったので知りませんでしたが、これが本当の胸突八丁らしいです。

<胸突八丁>
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胸突八丁はぐんぐん高度を上げ、常念乗越に到達。穂高連峰が一望できます。勿論、槍も見えます。

<常念乗越>
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常念乗越からはいよいよ常念岳を目指しますが、この最後の登りが想像以上にきつかったです。常念岳は岩が多く、天性のバランス感覚の鈍さを持った自分は余計に体力を消耗してしまい、通常一時間位のところを、何と二時間近くもかかってしまいました。

そして遂に辿り着いた常念岳山頂。周りの風景は燕岳や蝶ヶ岳のそれと大して変わらないので感動はありませんが、四回目の挑戦での常念岳初登頂は感無量でした。

<常念岳山頂>
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本来なら山頂でコーヒーを沸かして昼食となる予定でしたが、久しぶりの登山でペースが上がらず、予定時刻を大幅にオーバーしていたため煙草を一本吸っただけで下山開始。山頂にいた人達はびっくりしてました。

この時点で既に膝が少し痛かったのですが、取り敢えず乗越まではストックなしで下りようと思ったのが運の尽きでした。常念小屋のベンチで大休止を入れたにも関わらず、胸突八丁の途中で完全に膝をやられ、ストックなしではとても歩けない状態になってしまい、ストックに縋り付きながらの下山となりました。最後の方では平らな道を歩くのにも大汗を掻く始末で、殆どスリラー状態で登山口に辿り着きました。

さて、念願の常念岳初登頂は無事達成できましたが、やはり一年振りのリハビリ登山でいきなり北アルプスは無謀でした。一昨年までは25キロ背負って10時間以上歩いてたのと同じ人物とはとても思えません。やはり普段からの心掛けが大事だと心底思いました。毎回同じことを言ってるような気がしますが。

<目的地>
常念岳
<ルート>
一ノ沢
<標高差>
約1,600メートル
<歩行距離>
約14km
<日程>
2012/9/9(日)
<タイムチャート>
5:30 ヒエ平登山口
5:50 山の神
6:40 王滝
7:40 笠原出合
8:20 胸突八丁
8:40 最終水場
9:40 常念乗越
11:20 常念岳山頂 11:30
12:50 常念乗越 13:30
14:30 胸突八丁
17:30 ヒエ平登山口
<コースタイム>
12時間
<歩行時間>
11時間10分(上り5時間50分、下り5時間20分)
<休息時間>
50分

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2012年09月02日

香港旅行(2日目後半:九龍島)

今日は。香港旅行の二日目後半です。

香港島の主要観光スポットを僅か3時間半で怒涛の如く見学した後は、息つく間もなくフェリーで九龍島に渡りました。このフェリーはスターフェリーと言って、香港島と九龍島を繋ぐ、香港人にとって欠かすことのできない交通手段です。香港島からは地下鉄でも九龍島に行くことはできますが、運賃が段違いに安いんです。フェリーだと香港島の中環(セントラル)から九龍島の尖沙咀(Tsim Sha Tsui)まで僅か2.5ドル(約25円)ですが、地下鉄だと9ドル(約90円)もします。オクトパスという日本のスイカのようなカードを使うと8.6ドルになりますが、それでも依然として3倍以上しますから、毎日通勤に使うとなると馬鹿になりません。香港では日本と違って交通費は自己負担の会社が多いそうですから、少しでも安い方が良いに決まってます。

<フェリー乗り場>
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さて、九龍島に到着した我々は、先ず中華レストランで飲茶の昼食を済ませました。格安ツアーに無料でついてくる飲茶だけあって、「これが本当に本場の飲茶なのか?」と首を傾げたくなる味でしたが、無料なので文句は言えません。

本来の予定では、昼食の後は有名なスイーツ屋さんでマンゴープリンを頂く予定でしたが、時間が押され気味だったのでテイクアウトしたものを車内で頂くことになりました。このマンゴープリンは色々な雑誌やブログでおいしいと評判だったので楽しみにしていたのですが、残念ながら自分の口には合いませんでした。マンゴーの果実が大きすぎてプリンらしくないし、味付けもマンゴーの味が前面に出すぎていて少し臭みを感じました。また、量も多すぎて食後の口直しとしては食べるのに気合が必要でした。

マンゴープリンを食べた後は九龍島の観光スポットに連れて行って貰えるのかと思いきや、スケジュールの都合で全てキャンセルとなったようで、そのままお土産屋に連行と相成りました。この手のツアーで訪問するお土産屋には大抵宝石店とシルクの店が含まれていますが、今回も御多分に洩れず、この二店が登場しました。格安ツアーの利益率は大変低いので、なるべく高額な商品を購入させて売上の10%程度をバックマージンで貰うことにより、ツアー会社は利益を上げようとしますが、そのためにうってつけなのが高額でありながら軽くて嵩張らない宝石とシルクという訳です。尚、今回のツアーでは宝石店とシルク店に加え、「ラテックス枕」という新顔も登場しました。この枕は最近流行の低反発枕とは反対に高反発で、しかも害虫などを一切寄せ付けないため健康に良いようですが、香港で売っているのと同等の商品をネットでも殆ど同じ値段で買えるので全く買う気にはなりませんでした。

それではまた。
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2012年08月26日

香港旅行(2日目前半:ホテル~赤柱)

今日は。香港旅行の二日目は、ツアー代金に含まれている市内観光に参加しました。市内観光と言ってもそれは飽くまでもオマケであり、メインは途中で強制的に立ち寄らされるお土産屋です。旅行会社は旅行者をお土産屋に連れてくる代わりにお店から手数料を貰い、その幾らかを予めツアー代金から差っ引いておくことによって、旅行者はその分安くツアーに参加できるというシステムです。初めて訪れる国の場合は非常に効率的に市内を見て回れるというメリットがある反面、全く興味の無いお土産屋で長時間拘束されるというデメリットがあります。また、既にその国を訪れたことのある人にとっては市内観光もお土産屋も苦痛以外の何物でもなく、僅かなツアー代金の節約のために貴重な時間をドブに捨てることになるため、飽くまでもこのシステムは初めてその国を訪れる人のためのものです。市内観光を省くとツアー代金が上がりますが、実質的な滞在日数が一日増えるので、金銭的にはトントンになります。

さて、朝の8時半にホテルのロビーでガイドさんと待ち合わせマイクロバスに乗り込むと、早速観光に出発です。参加者は我が家の他に4グループ。人数的には15名程でした。ガイドさん曰く、最盛期に比べツアー参加者は約3分の1になったそうですからガイドさんも大変です。と言ってもここ10年位の統計を見る限り、香港の日本人旅行者数はSARS(重症急性呼吸器症候群)の流行った2003年を除き目立った減少は無いので、恐らく初回訪問者が減ってリピーターが増えているのでしょう。

ホテルを出たバスは、先ずは香港で最も古い道教寺院である「文武廟」に停車しました。この寺院は渦巻き型の線香が沢山天井からぶら下がっていて、何とも不思議な空間です。尚、この寺院のある「上環」という地域は、中国人が最初に香港に住み着いた場所とされ、そのせいか昔ながらの香港の雰囲気が色濃く残っているようです。

<文武廟>
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バスは次に「香港仔」(アバディーン)という漁師町に向かいました。ここは見ての通り「香港」という名前の由来となった場所だそうです。昔はここに沢山の水上生活者がいたそうですが、現在は完全に観光地化しており、その面影は全くありません。港には漁船もありますが、殆どは大金持ちの所有する大型クルーザーで占められています。

我々一行はここで「サンパン」という小型船に乗り込み、湾内を暫く遊覧することになりました。と言っても見るべきものは特に何もなく、香港の金持ち達のスケールの大きさに只々唖然とするばかりでした。

尚、ここにはかなり大きな水上レストランがあり、昔は日本人旅行者が必ずと言って良い程立ち寄ったそうですが、料理が美味しくないとのことで、最近は客足も遠のいているようです。せっかくのロケーションなのに勿体ないとは思いますが、見る限り如何にも固定費が高そうなので、少しでも変動費を下げざるを得ないのでしょう。

<水上レストラン>
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香港仔の次にバスは「淺水灣」(レバルスベイ)という、見るからにリゾートっぽい町に向かいました。ここにはジャッキーチェンの家があります(写真の左上にあるマンション)。この辺りに住んでいる香港人は香港の中でも特に裕福な人達らしく、ここのビーチで見かけた若いカップルは、一目見て金持ちだと分かりました。身に着けてるものも雰囲気も我々とは全く違うんです、はい。

<淺水灣>
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淺水灣で劣等感を存分に味わった後は、「赤柱」(スタンレー)という、お洒落な雑貨屋やパブの立ち並ぶ町に立ち寄ります。ここで子供の服を購入しましたが、非常に安かったです。ほぼ西松屋と同じ位の値段でした。でも仕立てを見る限り、西松屋の方が品質は高いです。

<赤柱>
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また、ここには龍を使った絵文字屋さんがあり、大勢の人が絵文字を購入していましたが、ここのご主人は何故か「先生」と呼ばれています。我が家は素通りでしたが。

<先生>
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さて、長くなりましたので続きはまた次回。
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2012年08月25日

香港旅行(1日目:自宅〜香港到着まで)

今日は。実に7ヶ月振りの投稿になります。

最近は仕事の方が忙しすぎて山も旅行もご無沙汰でしたが、漸く夏休みが取れたので、家族で香港に行ってきました。子供が生まれてからというもの、毎年夏はビーチリゾートで何もしないで過ごすのが慣例となっていましたが、たまには趣向を変えてみることにしました。

また、これまでは自分でホテルや航空券を予約して行くことが多かったのですが、今回はそれすらも面倒だったので、て○みくらぶの格安ツアーに参加することにしました。これなら行きも帰りもガイドさんが全部面倒を見てくれて、しかも二日目には無料の市内見学バスツアーまで付いてきます(宣伝目的ですが)。

さて、先ず初日は成田空港まで車で行き、空港の駐車場に車を停めました。成田空港の駐車場は最近値下げしたらしく、6日間停めても料金はたったの1万500円でした。これなら民間の駐車場と比べても大差ない値段です。これまで我が家は民間の駐車場を利用していましたが、今後はこちらを利用することになるでしょう。

飛行機は16時55分発のキャセイパシフィック航空CX521便。初めて利用する航空会社なので多少の不安はありましたが、何しろ格安なので文句は言えません。以前乗ったパキスタン航空ではトイレが故障していて流れず、しかも鍵も故障していて扉を閉められず、おまけに機内は焼け焦げたジェット燃料の匂いが充満していてずっと頭痛と吐き気に悩まされましたが、幾らなんでもそれに比べればましでしょう(更に同便で北京に到着直後、同社のカラチ発カトマンズ行268便が墜落したというニュースを北京のホテルで見て冷や汗をかいたものです)。

<キャセイパシフィック航空機>
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我が家を乗せたCX521便は、お約束通り30分ほど遅れて成田を出発。帰りは1時間半ほど遅れたので、たった30分の遅れで済んだのは実にラッキーでした。

香港国際空港には21時過ぎ(現地時間)に到着。香港の空の玄関と言えば昔は啓徳空港で、ビルすれすれの高さを通過する「世界一着陸が難しい空港」として有名でしたが、現在はこちらの空港に挿げ替えられています。ちょっと残念ではありますが、より安全になったのであれば致し方の無いところかも知れません。

香港国際空港で現地のツアーガイドさんに会い、滞在先であるラマダホテル(華美達酒店)に着いたのは23時過ぎ。昼の12時に自宅を出てから約11時間の長旅でした。

タグ:香港
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2012年01月02日

謹賀新年

皆さん明けましておめでとうございます。

昨年の大晦日は長野県庁前にある「ホテル国際21」に泊まり、善光寺に二年参りをしてきました。物凄い人の数でびっくりしましたが、なかなか雰囲気のある写真が撮れましたのでアップしておきます。

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元旦は白馬ハイランドと言うホテルに泊まりましたが、ここの露天風呂は北アルプスの山を一望できる素晴らしい温泉でした。風呂場は撮影禁止でしたのでURLだけ記しておきます。

参考URL: http://www.hakuba-highland.net/onsen.html

最近は色々と忙しくて山行記が書けませんでしたが、今年は頑張ろうと思います。

それでは今後とも宜しくお願い致します。

タグ:善光寺 白馬
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2011年10月16日

甲武信ヶ岳(徳ちゃん新道)

今日は。今回は8月の終わりに挑戦したものの雨のため敗退した甲武信ヶ岳にリベンジして来ましたのでご報告です。

10月の三連休最終日の朝4時半に自宅を出発し、6時半に西沢渓谷の駐車場に到着。自宅を出てから僅か2時間で着けるという近さは実に魅力的です。前回は「道の駅みとみ」に車を止めたのですが、今回は西沢渓谷の駐車場にしました。こちらの方が登山口までの距離は多少短くなりますが、生憎トイレがありません。自分は前の晩にビールを飲みすぎたせいか到着直後にお腹を下し、駐車場から国道沿いにあるトイレまで2往復もする羽目になりました。お陰で出発する前から既にヘロヘロでした。

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今回はリベンジというこで、前回と同じ徳ちゃん新道から山に入ります。前回は4ヶ月振りの山行ということもあり体力的にはかなりきつかったのですが、2週間前に25kg担いで燕岳に登ったお陰か、今回は脚が非常に軽いです。

今回の山行では脚力の調整の他に、もう一つ目的がありました。それは先日購入したパナソニックのデジカメ、LUMIX FT3を試してみることです。この機種は防水・防塵・耐衝撃・耐低温性能を備え、更には高度計・気圧計・方位計・水深計まで備えている優れものです。以前使っていたオリンパスのカメラは、気温が低いと電池が消耗して動作しなくなることが多くて往生していたのですが、今回思い切って買い換えました。これで冬でも安心して写真を撮ることができる筈です。

近丸新道と徳ちゃん新道の合流点を通り過ぎ、2350のザレ場に到着。前回は暴風雨で何も見えませんでしたが、今回は富士山がばっちり見えます。あの雲の向こうにまさかこんなに素晴らしい景色が隠れていたとは想像もつきませんでした。

<前回の眺め>
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<今回の眺め>
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ザレ場から20分ほどで2469mの三等三角点、木賊山山頂に着きます。でも眺望は全く無いので素通りです。

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木賊山からは下りになり、ザレた斜面に出るとついに甲武信ヶ岳とご対面です。写真では何度も見ている姿ですが、実物を目の当たりにすると思わず、

うぉぉぉ!何だこのモヒカン頭の山はぁぁぁ!

と叫んでしまいそうになります。

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ザレ場を下りて樹林帯を抜けると甲武信小屋の前に出ます。昔ながらの山小屋の雰囲気を色濃く残す、山好きの間では「超」がつく位有名な山小屋です。機会があれば是非一度泊まってみたいものです。ちなみに徳ちゃん新道の「徳ちゃん」は、この山小屋のご主人の名前だそうです。ありがとう、徳ちゃん!

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甲武信小屋を過ぎると甲武信ヶ岳山頂は目と鼻の先です。流石に日本百名山だけあって凄い賑わいでした。

甲武信ヶ岳は山梨側からだと破風山などに隠れて全く見えないのですが、登ってみると何故に深田久弥氏がこの地味な山を百名山に選んだのかよく分かります。この頂からは以前登った金峰山や富士山などが一望できるだけでなく、自分があたかもそれらの高峰を繋ぎながら延々と連なる山嶺に取り込まれたかのような錯覚を覚えます。富士山のように周囲から飛び抜けて高い山に登った際には周りからは隔絶した世界にいるような気がするものですが、この山の場合には自然との一体感を得ることができます。深田氏はこの山をして「奥秩父のヘソ」と呼んでいますが、真に正鵠を得た表現だと思います。

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山頂からの景色を十分に堪能した後は、カレーヌードルで昼食となりましたが、甲武信ヶ岳は百名山だけあって山登りの初心者が実に多く、写真を撮ることに気を取られて人のザックを蹴っ飛ばしたりするのでおちおち安心してもいられません。

食べ終わると同時に後片付けを済まし下山開始です。時間的にはかなり余裕があったので、景色や山の雰囲気を楽しみながらゆっくりと下りて行きました。

近丸新道での下山も考えたのですが、地形図で見る限り結構急な感じなので結局徳ちゃん新道でピストンとなりました。今度は近丸で登って雁坂峠から降りるルートも試してみようかと思います。

それではまた。

<目的地>
甲武信ヶ岳

<ルート>
徳ちゃん新道

<標高差>
1,375メートル

<歩行距離>
約14.2km

<日程>
10/10(月)

<タイムチャート>
7:00 徳ちゃん新道入口
8:30 近丸新道合流点
9:50 ザレ場 10:00
10:20 木賊山山頂
10:30 甲武信小屋
10:50 甲武信ヶ岳山頂 12:00
12:40 ザレ場 13:00
13:50 近丸新道合流点 14:10
15:30 徳ちゃん新道入口

<コースタイム>
8時間30分

<歩行時間>
6時間30分(上り3時間40分、下り2時間50分)

<休息時間>
2時間

posted by Kiyonyan at 20:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月02日

燕岳(合戦尾根〜東沢乗越)その二

今日は。今回は燕岳登山の続きです。

北アルプスのアーベントグリューエンを眺めながら淹れ立てのコーヒーを満喫した後は、特にやることもないので山小屋に戻り、小屋の中を少し探検してみました。この小屋は本当に凄い山小屋で、小屋と言うよりはホテルと言った方が当たってる気がします。先ず何と言っても驚いたのが、トイレが建物の中にあるということです。

普通、山小屋というと、トイレは建物の外にあり、蛾やら蛆虫やらの群がる汚い掘立小屋のボットン便所と相場が決まっているのですが、ここでは清潔な山小屋の建物の中にあり、水洗で洋式の便座まで兼ね備えています。しかも紙まで付いてるんです!

真っ暗で汚い便所の中で、ヘッドランプの明かりに群がる蛾やら蛆虫やらと格闘しながら、便槽に落っこちないように用を足し、たまに紙を忘れて途方に暮れたりするのが山での楽しみ方の一つだと思いますが、これでは山に来た喜びが半減してしまいます。燕山荘には是非この綺麗なトイレを撤廃し、昔ながらの蛾やら蛆虫やらの群がる汚いボットン式の便所に切り替えることをお願いしたいです。勿論紙なんて要りません。山に来たら山でしかできないことをやる。その方がお客さんも喜んでくれる筈です。

さて、自分の部屋は二段ベットの上段です。25キロの荷物が入った90リットルザックを背負ってるにも関わらず上段にされたのには参りました。上段は下段と違い、荷物を置くスペースが無いので頭上に据え付けられた棚に荷物を上げなければならず、疲れ果てた身にはほんと堪えました。しかも棚が小さいのでザックが半分しか入りきらず、いつ上から25キロが落ちてくるかと冷や冷やものでした。

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同室になった人によれば、食事は夕食が交代制で、朝食が早い者勝ちのようです。食事の内容は高いだけあってかなり充実してるみたいです。まあ、素泊まりの自分には全く関係ありませんが・・・。

ちなみに気になる料金はと言うと、一泊二食で何と9,500円!ちょっとしたビジネスホテル並みの料金です。自分は素泊まりでしたので布団を借りて寝ただけなのですが、それでも6,000円取られました。テント場が空いていれば500円で済んだのにと思うと、バスに乗り遅れたことが殊更口惜しく思えてきます。

消灯は夜8時ということでしたが、非常に疲れてたので7時には早々と布団に潜り込みました。しかし昼間の疲れからか身体中が火照ってなかなか眠れません。しかも隣の小父さんの鼾の煩いこと。寝る前に念のため睡眠導入剤を飲んでおいたのですが、結局10時過ぎまでまんじりともできずにいました。

朝は4時半に起床し、槍のモルゲンロートを見ようと外に出たところ、余りの人の多さにびっくり。高度2700メートルの山上に、何でこんなにも沢山の人がいるのでしょうか。結局山よりもそっちの方が面白くて、人の写真ばかり撮ってました。

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それにしても「雲海」とはよく言ったもので、宙と地の間に広がる雲の絨毯から、富士山や南アルプスの山々がひょこっと顔を出している様は、正しく海に浮かぶ島のようでした。

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太陽が昇るに連れて空の色が波長の長い赤から黄色、青へと変化していく様は見ていて飽きません。特に日の出の直前に雲海の水平線間際から拡散する黄色い光りは見事というより他ありません。普段はこんな早い時間に起きることはないですし、起きたとしても周りをビルに囲まれていて太陽なんて見えないので、尚更綺麗に思えてきます。ただ、惜しむらくはこの景色を自分以外の人も沢山見ているということでしょうか。これが冬山ならこの神秘的な美しさを自分一人で独占できるのですから、早く冬山に入りたくなってきます。

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朝食は自炊場でピラフとコーヒー。気温は5度位でしたが水道は凍っていました。

二日目の行程をどうするかで散々思い悩んだのですが、体力的に見て、現時点でのテント泊縦走は無謀だと思われることと、本来なら一日目の幕営先は燕岳ではなく隣の大天井岳でなければならず、燕からだと二日目の行程が10時間を超えてしまい、暗くなるまでに槍ヶ岳山荘に辿り着く自信が無かったので、急遽予定を変更し、北燕岳から東沢乗越経由で中房温泉に下山することにしました。朝は結構調子が良かったので槍に向かおうかとも思ったのですがやめておいて正解でした。その後自分は地獄を見ることになります。

さて、朝は7時半に山小屋を出発。意気揚々と燕岳を目指します。前回11月に来たときには雪に埋もれて見えなかった梯子なども使えて、あっと言う間に頂上に到着です。流石に二回目の登頂だと感動はそれほどでもありませんが、これから登る北燕岳を眺めながら一服しました。


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燕岳から北燕岳は目と鼻の先で、歩いて15分位です。頂上直下にザックをデポして空身で登ります。反対側を振り返り、燕岳と槍を眺めながら再度一服しました。

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稜線伝いに餓鬼岳方面へと向かい、暫く経つと道は殆どUターンに近い形で南側に曲り、そこから東沢乗越までは急激な下りとなります。ここまでは自分も頗る快調で昨日の疲れは微塵も見えず、こんなことなら槍に向かえば良かったかな、と思っていたのですが、下りに入った途端に脚の状態はみるみる悪化し、東沢乗越に着く頃には脚の状態はかなり悪化してました。

やはり一晩寝ただけでは筋肉の疲労は取れず、大ホラ沢出合と北燕沢出合で大休止。それでも脚の状態は全く良くなりませんでした。しかも東沢登山道は渡渉あり高巻道ありで尚更脚に堪えます。大腿四頭筋は両脚とも完全に死滅し、奥馬羅尾沢出合で小休止の後立ち上がろうとしたら、ザックが持ち上がらずそのまま前に倒れて右手を負傷。更に後から下りてくる人を先に行かそうと少しスピードを上げたら、カーブで遠心力を支えきれず崖下に転落。川を渡る丸木橋ではバランスを崩し、もう少しで死ぬところでした。しかも漸く中房川の河原に辿り着いたと思ったらそこからまたダメ押しの高巻道。本気でツェルトビバークを考えました。それでも何とか半死半生の状態のまま中房温泉に辿り着き、14時15分発のバスに乗ろうと最後の気力を振り絞ってバス停へと急いだのですが、すんでのところでバスは無情にも目の前を通り過ぎて行きました。途方に暮れたままバス停でしゃがみ込んで待っていると、幸いにも15時頃に臨時増発便が出たので、それに乗って駐車場へと戻りました。

この通り、今回の山行では実に散々な目に遭いましたが、その分学ぶ所も多かったです。次回は下調べを良く行った上で睡眠を十分にとり、早立ちを心がけると共に、普段からテント泊を意識したトレーニングを行っていきたいと思います。

まあ口だけですけどね。

それではまた次回お会い致しましょう!

<目的地>
燕岳、北燕岳

<ルート>
合戦尾根〜東沢登山道

<標高差>
1,300メートル

<歩行距離>
約11.4km

<日程>
9/23(金)〜9/24(土)

<タイムチャート(9/23)>
9:00 中房温泉
9:50 第一ベンチ
11:20 第二ベンチ
12:20 富士見ベンチ
13:00 合戦小屋
13:30 合戦沢の頭
15:00 燕山荘

<タイムチャート(9/24)>
7:30 燕山荘
7:50 燕岳山頂
8:10 北燕岳山頂
9:00 稜線下り口
10:10 東沢乗越
11:10 大ホラ沢出合
12:00 北燕沢出合
12:50 ブナ平
13:30 中房川
14:15 中房温泉

<コースタイム>
12時間45分(登り6時間、下り6時間45分)

<歩行時間>
12時間45分

<休息時間>
記録なし

タグ:燕岳
posted by Kiyonyan at 10:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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