2010年05月31日

陣馬山(奥高尾縦走)

今日は。今回は先日会社をサボって行ってきた陣馬山について書きたいと思います。
陣馬山は東京都の八王子市と、神奈川県の相模原市の間に位置する山で、標高は855mです。高尾山から小仏峠、影信山、堂所山、明王峠を通り陣馬山まで続く尾根は奥高尾縦走路と呼ばれ、山登り初心者でも左程苦労することなく、素晴らしい景観と山の雰囲気を味わう事ができます。奥高尾縦走路は全長20km位ありますので、陣馬山だけが目的なら高尾駅から「陣馬高原下」行きのバスに乗り、終点で降りた方が良いかも知れません。これなら1時間ちょっとで陣馬山頂に着くことができます。
さて、自分は家を出たのが11時過ぎだったので高尾山からの縦走は諦め、途中の小仏峠から縦走路に入る事にしました。


小仏峠へは高尾駅北口から小仏行きのバスに乗り終点で下車します。所要時間は大体20分位です。途中で大変長閑な里山のような所を経由しますが、暫く経つと徐々に「圏央道反対」という看板を目にするようになってきます。そして、突如として目の前の視界を埋め尽すほどの巨大な人工建築物が現れます。そう、「八王子JCT」です。綺麗な小川の流れる里山風景を遮って、バベルの塔のようなジャンクションが何の脈絡もなく聳え立っている様は、本当に異様としか言いようがありません。しかもそのジャンクションの下部にあったであろう里山は完全に破壊しつくされており、全く見る影もありません。これでは地元住民が反対するのも無理はないかと思います。普段自分が何気なく高速道路を使って利便性を享受している裏で、このような美しい日本の原風景が破壊されているかと考えると、かなり複雑な気持ちになってきます。恐らく殆どの人は、高速道路の下側がどうなっているかなど気にも留めたことなどないでしょうが、この小仏近辺の様子を見れば少なからずショックを受けると思います。


話が少々横道に逸れてしまいましたが、バス停から暫く歩くと道は小仏トンネルの手前で登山道に入ります。これまで車でしか通ったことのない小仏トンネルと中央道を上から眺めるのは不思議な感じです。

登山道に入って1時間も登ると景信山頂に到着します。途中の道は開けた場所が多く大変登り易いです。山頂からの眺めは素晴らしく、かなり遠くまで下界を見渡すことができます。

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また、山頂にはお茶屋さんが何軒かあり、景色を眺めながら名物の「なめこ汁」や「なめこうどん」に舌鼓を打つ事もできます。高尾から景信への縦走路は大変素晴らしいそうなので、家族連れのハイキングの場合は景信まででも十分楽しめるかと思います。

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景信山から更に1時間程歩くと明王峠に着きます。ここには公衆便所と売店がありますが、残念ながらその日は営業していませんでした。特に眺望もなく、単なる休憩場所と考えた方が良いでしょう。

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明王峠から更に1時間で、陣馬山頂に着きますが、この時点で既に夕方4時近くになっていたため、大分うす暗くなってしまいました。しかも愚かにも綿の下着など着て行ったものですから、寒くて仕方がありません。不思議なオブジェと山頂の写真だけ何枚か撮って、早々と引き揚げることにしました。

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陣馬山頂からは栃谷尾根ルートを通ってJR藤野駅に向かいます。歩くに連れてどんどん辺りが暗くなってきて、少々気が焦ります。ヘッドライトを持っていなかったので、道が見えなくなったら結構ヤバい事になりそうです。でもそれは森林地帯の中だからであって、森を抜けたらまだ大分明るかったので少々拍子抜けしました。
藤野側の登山道入口周辺は非常に長閑な里山が広がっており、花々が咲き乱れ、陣馬温泉という秘湯もあり、大変素晴らしい処です。こんな素敵な処に住んでみたいものです。

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本当は登山口からバスでJR藤野駅に戻る予定だったのですが、次のバスは1時間後ということで仕方なく歩いて戻ることにしました。と言っても大した距離でもなく、30分程で到着しました。

今回のコースは前回の大菩薩嶺に比べれば標高差も少なく距離も短いので、初心者にお勧めのコースです。是非一度、足を運んでみては如何でしょうか。

<ルートとコースタイム>
12:12 高尾駅
12:35 小仏
13:35 景信山頂
15:05 明王峠
15:50 陣馬山頂
16:50 陣馬山登山口

<所要時間>
約5時間

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2010年05月23日

竜門峡

今日は!この土日は家族4人で山梨県の竜門峡に行ってきました。竜門峡は日川渓谷という風光明美な渓谷一帯の呼称で、初心者でも変化に富んだ自然を満喫する事ができます。秋には渓谷全体が紅葉に彩られ、非常に美しい景色を堪能できる割に、余り一般に知られていないので、それほど混雑もしないという穴場スポットです。
東京方面からは車だと中央道勝沼ICで降りて、国道20号を東京方面に暫く戻ります。すると景徳院入口という道標が現れるので、左に逸れてまた暫く進むと景徳院の駐車場に到着します。景徳院は武田勝頼公の菩提寺で、勝頼公は織田・徳川連合軍から逃れ、日川渓谷沿いに天目山を目指す途中のこの場所で亡くなったそうです。
<武田勝頼公の墓>
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景徳院から徒歩で20分程坂道を登ると、竜門峡の入口に着きます。歩くのが面倒くさい人は、このすぐ傍にある駐車場に車を駐めると良いでしょう。
<竜門峡入口>
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遊歩道は渓谷沿いに非常に良く整備されているので殆ど難しい所はありません。妻は次女を抱っこしながら歩いていましたが特に問題はありませんでした。6歳の長女も全く問題なく歩けました。途中には丸太で出来た橋などもあり、子供には面白いようです。
<遊歩道>
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途中の河原で持参したお弁当を広げて昼食にしました。綺麗な渓谷を眺めながら食べるお弁当はまた格別です。普段自分が一人で山に登る時は、常に行動食を歩きながら食べるだけで、このように景色を堪能しながら食事をするということは皆無なので新鮮な感じがしました。

<昼食を食べながら渓谷を望む>
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下の写真は「平戸の石門」と呼ばれる、大岩で囲まれた通路です。頭をぶつけないようにご注意下さい。

<平戸の石門>
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下は「木賊の石割けやき」と呼ばれるケヤキで、大岩を割って生えているのか、もともと大岩が割れていて、その隙間に生えたのか分りませんが不思議なケヤキです。

<木賊のケヤキ>
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遊歩道を抜けると天目山のバス停は目の前です。所要時間は昼食時間も含めて約1時間40分でした。非常にお手軽お気軽に渓谷美を楽しめるコースでした。天目山には日本一の強アルカリ性を誇る天目山温泉がありますので、時間に余裕のある方はお試しを。

バスで景徳院の駐車場に戻った後は、国道20号でその日の宿泊地である甲府市内の湯村温泉に向かいました。湯村温泉での宿は、太宰治が小説を執筆していたことで有名な「旅館 明治」です。湯村温泉は甲府の街中にありながら源泉かけ流しの温泉に浸かる事ができます。弱アルカリ性の温泉で僅かに硫黄臭がする温泉です。


<旅館前景>
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<太宰の亡霊?>
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<太宰治資料室>
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タグ:竜門峡
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2010年05月05日

大菩薩嶺

今日は。超久しぶりの投稿です。

今年のGWは次女がまだ生後三ヶ月という事もあり、家族旅行には行かなかったのですが、自分一人で大菩薩峠に行って来ました。
大菩薩峠は中里介山の長編小説『大菩薩峠』で有名ですが、今まで残念ながら訪れる機会がありませんでした。しかし以前から一度は訪れてみたいと思っていたので、この機会を利用して訪れてみることにしました。

実はこの前日には東京都の最高峰、雲取山(標高2,017m)に行こうと思っていたのですが、雲取山は普通は途中で一泊して行く山であり、日帰りで行くには余りにも遠いので、山梨市の乾徳山に目的地を変更したところ、ルート設定の途中でどうやっても帰りのバスに間に合わない事が判明し、急遽大菩薩峠に変更したのでした(山梨交通にはもう少し考えてダイヤを組んで欲しいものです)。

さて、目的地を最終的に大菩薩峠に決定したのは良いとして、ただ目的地に行って帰ってくるだけではもの足りません。そこで考えたのが、大菩薩峠を中心として広がる山系、大菩薩嶺を日帰りで完全制覇するというルートでした。大菩薩峠に訪れる人の大部分は標高1,706mの唐松尾根分岐まで、塩山駅からタクシーで行くか、若しくは標高1,530mの上日川峠まで自家用車で行き、駐車場に車を駐めて大菩薩峠に向かいます。大菩薩峠は標高1,895mなので、唐松尾根分岐からなら標高差はたったの189m、上日川峠からでも365mなので、殆ど汗一つかかずに目的地に辿り着くことができます。しかし、今回自分が選んだのは、標高890mの大菩薩峠登山口まで塩山駅からバスで行き、そこから上日川峠まで歩いて登り、大菩薩峠を通り過ぎて丸川峠まで行き、そこから再びバス停まで下山するという、大菩薩嶺一周ルートでした。標高差は1,237m。山に慣れていない人にはかなり過酷なルートです。

さて、当日は元々の計画では、朝の4時58分に三鷹から中央線に乗る予定だったのですが迂闊にも寝坊してしまい、5時18分発の電車に乗る事になりました。前々日の晩に寝過ぎたこともあって、前の晩はなかなか寝付かれず、睡眠時間は僅かに3時間しかとれませんでした。しかも寝坊したものですから朝食抜きで登山を始めることになり、本当に大丈夫かな、とちょっと心配でした。

さて、電車は朝7時23分に塩山駅に着き、大菩薩峠登山口行きのバスに乗り換えます。バスの出発時刻は7時28分なので、乗換え時間は僅かに5分しか無いのでかなり焦りました。それでも何とかバスに乗り込んで大菩薩峠に向かいますが、始発だというのにバスはほぼ満席です。皆朝早いなぁ。

バスは30分ほどで大菩薩峠登山口に到着。そこから車道を暫く登って行くと、途中で未舗装の道が現れ、車道と分岐します。

<登山口に向かう車道>
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しかし、その日はどうも調子が変でした。歩き始めて5分位で既に心臓がドキドキし始め、息も荒くなってきました。やはり睡眠不足と朝食抜きで登山をするのはかなり危険です。登山は非常にエネルギーを消費するスポーツなので、体調は万全に整えておかなければなりません。山奥の真っ只中で歩けなくなったりすれば、それこそ命に関わります。

歩き始めて40分程すると上日川峠分岐に着きます。本来であれば30分位の道程なのですが、途中で地図を落としたことに気付いて引き返したため、10分程ロスしました。上日川峠分岐には「千石茶屋」というお茶屋さんがあるのですが、残念ながら時間が早いのか、その時は開いていませんでした。

<千石茶屋>
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千石茶屋から暫く歩くと登山道の入り口が現れ、いよいよ本格的な登山が始まります。

<登山道入口>
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1時間半程ひたすら山道を登ると、ロッジ長兵衛のある上日川峠に着きます。ここには無料の駐車場があって、車で来る人はここまでの道程をパスすることができます。


<ロッジ長兵衛>
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ロッジの脇に登山道入口があり、そこから唐松尾根分岐まで続いています。登山道は車道と平行に通っていて、観光メインの人は車道を歩きますが、我々登山者は当然のことながら登山道です。しかしこの登山道は正直良い雰囲気ではありません。こちらが息荒くして登っている直ぐ脇を、車道を歩く家族やカップルが楽々と追い抜いて行きます。折角山に来たのに車道を歩くなんて非常に勿体ないと思うのですが、目的は人それぞれなので仕方がありません。しかし何しろ登山道の直ぐ脇に車道があるので、苦労して登山道を歩いている自分が何だか馬鹿みたいに思えてきます。思わず車道に向かって、

「こらっ、そこの小学生。コーラなんか飲みながら山に登るんじゃない!山登りで乾いた身体にはだろうが!」

「おい、そこのカップル。山に登るのにヒョウ柄パンツ皮ジャンとは何事か!雰囲気ぶち壊しじゃないか!それに何だ、そのハイヒールは。山を舐めてるのか!」

と叫びたくなってきます。

<上日川峠からの登山道入口>
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ぶつぶつ言いながら暫く登山道を登ると、唐松尾根分岐に着きます。そこには赤軍派による「大菩薩峠事件」で有名な、「福ちゃん荘」という山荘があります。

<福ちゃん荘>
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唐松尾根分岐から大菩薩峠までは30分程で到着します。途中の道は非常に長閑で良い雰囲気ですが、日陰が無いので、暑い日は少しきついかも知れません。

そしてとうとう辿り着きました。憧れの大菩薩峠。非常にスケールの大きい稜線で見晴らしが最高。都心から僅か6時間でこんな素晴らしい場所に来られるなんてホント幸せな事です。

<大菩薩峠>
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大菩薩峠から大菩薩嶺に向かって暫く登ると、標高2,000mに到達します。標高890mの登山道入口から一気に1,110mも登って来たのかと思うと感慨深いものがあります。

<標高2,000m>
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ここからの眺めは正に絶景です。アルプスから富士山まで360度の大パノラマを楽しむ事ができます。

<大絶景>
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そこから更に暫く登ると、標高2,057mの最高地点、大菩薩嶺に到着します。しかし周りを木々に囲まれているため眺望は全くありません。途中に唐松尾根への分岐があり、ここから福ちゃん荘まで戻る事ができますが、自分は大菩薩嶺を完全制覇することが目的で来たので、そのまま先に進みます。

<大菩薩嶺>
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大菩薩嶺からは下りになりますが、北側の斜面のため、まだ残雪があり、先に進めるのか心配でしたが、途中ですれ違ったお兄さんに聞いたところ特に問題は無いということでしたので、そのまま先に進むことにしました。ところがここでハプニング発生。前を歩いているお兄さんが余りにも遅いので、追い抜こうと思って道の谷側に移動したところ突然道が崩れ、危うく崖から滑落するところでした。間一髪木の枝に掴まって難を逃れたのですが、転んだはずみに右腕に擦り傷を負い、右足を捻ったので、膝の具合が悪くなってしまいました。

ここで警告

「雪解け道の谷側は絶対に歩いてはいけません。」

大菩薩峠から次の目的地である丸川峠までは1時間50分位の道程なのですが、悪路と右足の故障のため2時間半もかかってようやく到着。ここには「丸川荘」という山小屋があり、周りを山と草原に囲まれて大変良い雰囲気です。一度泊まってみたいと思います。

<丸川荘>
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丸川峠から登山口までは一気に標高差790mを下ります。途中の道は非常に段差が激しく、痛めた右膝はみるみる内に悪化し、一歩進む度に激痛が走るようになり、最後の方は殆ど左足だけで降りることになってしまいました。それでも何とか丸川峠分岐を経て、予定より1時間12分遅れで登山口に到着しました。

<丸川峠分岐>
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登山口から10分程歩くと、「大菩薩の湯」という公衆浴場があります。アルカリ性のお湯らしく、ヌルヌルとした肌触りで湯の花も浮いていてなかなか良い温泉でした(登山客の排出した脂と垢かも知れませんが…)。

大菩薩の湯からは16時44分発のバスに乗って、17時10分に塩山駅に到着。塩山駅からは17時17分発の立川行きに乗って、立川駅から中央特快に乗り換えて19時17分三鷹駅到着。駅前の中華料理屋で餃子とラーメン、ビール大瓶を注文し、登山で失った倍のカロリーを摂取して家に帰りました。これではメタボリックは治りそうにありません。

さて、次回の登山は乾徳山か、テントを担いで雲取山にしようかと思いますが、一度長女を連れて竜門峡も良いかな、と考えています。
それではまた次回。

<今回のルート>
三鷹駅(5:18)→塩山駅(7:23)→大菩薩峠登山口(7:58)→千石茶屋(8:38)→上日川峠(9:50)→大菩薩峠(11:00)→大菩薩嶺(12:10)→丸川峠(13:30)→大菩薩峠登山口(15:50)→大菩薩の湯(16:00)→塩山駅(17:10)→三鷹駅(19:17)

<標高差>
1,237m

<コース距離>
約14km

<コースタイム>
約8時間(怪我が無ければ7時間で可能)

<ご参考>
今回はナイキの吸湿速乾シャツ、グンゼの吸湿速乾パンツを穿いてみたのですが、非常に素晴らしい性能でした。どんなに汗で濡れていてもあっと言う間に乾きます。高山に綿の下着で登ると、標高の低い時にかいた汗で濡れているため肌寒さを感じるのですが、速乾性のある素材の下着だと、途中で乾いてくれるので大変助かります。興味のある方は是非一度お試し下さい。
タグ:大菩薩峠
posted by Kiyonyan at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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