2010年06月21日

乾徳山

今日は。今回は乾徳山をご紹介したいと思います。

乾徳山は山梨県の山梨市にあり、標高は2,031mです。一般の知名度はそれ程高くありませんが、2,000m級でありながら、アルペンムードを満喫できる、山好きには人気のある山です。電車で行く場合、中央本線の塩山駅からバスが出ていますが、余程の健脚でもない限り帰りのバスには間に合わないので、車で行くことをお勧めします。自分も山に登る時は、電車とバスを利用するのが常なのですが、今回は自宅から車で行くことにしました。
さて、当日は例によって寝坊してしまい、午前5時30分に自宅を出発。勝沼ICで中央道を降りて、塩山駅経由で国道140号線に乗り、登山口に着いたのは既に午前9時過ぎでした。駐車場は手前の乾徳公園と、その奥にもう一つあります。乾徳公園から登山口へは結構距離があるので、奥側の駐車場を利用した方が良いでしょう。

<駐車場>
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駐車場から砂利道を10分程歩くと、登山口に着きます。
登山口に入って直ぐに現れる、「危険 熊出没 注意!」の看板が、「山に来た」という気分を盛り上げてくれます。心憎い演出です。

<登山道入口>
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<熊看板>
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登山道入口から40分程歩くと「銀晶水」という湧水が現れますが、生水は怖いので素通り。そこから更に40分程のところには、かの夢想国師も飲んだという「錦晶水」という湧水もありますが、これまた素通りして歩き続けます。

<銀晶水>
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登山口からは樹林帯が続きますが、ここの登山道ははっきり言って分り難いです。どっちに進んだら良いのか迷う場所が何箇所かありますが、そんな時は誰かが来るのを待ちましょう。

樹林帯を1時間半程歩くと急に視界が開け、「国師ヶ原」に到着します。ここの雰囲気は本当に素晴らしい。できればここにテントを張って一泊したいところですが、今回は日帰りですので断念します。とりあえず休憩、と思ってふと横を見ると、野生の鹿とバッチリ目があってしまいました。しかも親子鹿でした。う〜ん、可愛い。

<野生の鹿>
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<国師ヶ原>
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国師ヶ原から更に登ると樹木が完全に無くなり、「月見岩」という大きな岩を起点として、登山道は乾徳山方面と道満山方面に向かう道満尾根とに分れます。

<月見岩>
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月見岩から乾徳山方面に少し登ると「扇平」に到着します。この辺りの眺めは素晴らしいです。テントを張っても良いかも知れませんが、風が吹いたらエライ事になりそうです。

<扇平からの眺め>
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さて、ここまでは殆ど他の登山者と会うこと無く、実に快適な登山だったのですが、扇平で大人数のおじちゃんおばちゃんグループに追いついてしまいました。まあ急ぐ旅でもないのでトボトボと後ろをついて歩いていると、急な岩場になってきたところでおばちゃんの一人が後ろを振り向き、自分に話しかけてきました。何だか嫌な予感・・・。

おばちゃん「良かったらお先にどうぞ。30人程いますから。」
自分「いや、気にしないで良いですよ。別に急いでませんし。」
おばちゃん「でも私達は遅いから。どうぞ先に行って下さいな。」
自分「だって、この岩場を30人も追い抜くって大変だし・・」
おばちゃん急行、一人行きま〜す!」

・・・えっ、何?「急行」って??それってまさか自分の事???
気付いた時には既に手遅れで、岩場の登り沿いに、見上げるような高さまで続いている人の群れが一斉にこちらを向いて何やら互いに合図してます。これで自分は急な岩場の続く登りの道を、30人も追い抜かなければならなくなりました。自分が追い抜くまで全員が止まっててくれれば良いのですが、皆自分が追い着くまでは普通に登っていて、追い着かれる直前になって止まるだけなので、自分はその分スピードを速めなければなりません。おかげで30人全員をパスする頃には息も絶え絶えの状態になってしまいました。今回は膝の具合が余り良くなかったのでゆっくり登るつもりだったのですが、これで完全に調子が狂ってしまい、左膝に痛みを感じるようになってしまいました。
おじちゃんおばちゃんグループから大分離れたところで眺望の良さそうな岩場を見つけて一休みしていると、はるか下の方から、

「急行〜!」

という叫び声が聞こえてきました。あっ、また誰かやられたな、と思っていると、暫くして若い兄ちゃんが息をゼーゼーハーハー言わせながら登って来ました。自分も息を荒くして汗だくになっていましたので、兄ちゃんも自分が急行組だと分ったらしく、お互い目を合わせると、「大変な目に遭ったもんだね」、と無言の会話を交わしました。
さて、この乾徳山、本当に岩ばっかりです。「えっ、これも登山道なの?!」と思えるような場所が次から次へと現れます。途中には鎖場も現れ、こんな道、さっきのおじちゃんおばちゃん達に登れるのかな、と心配になってしまいます。

<登山道?その1>
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<登山道?その2>
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<登山道?その3>
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そして極めつけはこれ。10mはあろうかという頂上手前の最後の鎖場です。落ちたら怪我じゃ済みません。

<登山道?その4>
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この岩を登ると、とうとう乾徳山頂上に到着です。ここからの眺めは格別ですが、頂上付近は大変な賑わいなので、頂上からちょっと下った岩場でザックを降ろしてストーブでお湯を沸かし、持参したドリップ・コーヒーを淹れて一息入れます。こんな雄大な景色を眺めながら飲むコーヒーはまた格別です。

<乾徳山頂上>
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<頂上付近の絶景>
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30分程休憩してから再び国師ヶ原に戻り、そこから道満尾根に向かいます。途中、「関東の富士見百景」という看板がありますが、ガスってて何も見えませんでした。やはり景色を見るなら山は冬に来ないといけません。
道満尾根では野生のリスに出会いました。国師ヶ原の鹿親子と同様、こちらも非常に可愛い。

<野生のリス>
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期待してわざわざ向かった道満山ですが、はっきり言って行く価値はありません。眺望も全く無く、手書きの案内が寂しさを引き立てます。


<道満山頂上>
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今回は膝の具合が非常に悪く、道満尾根の下りは正しく地獄でした。途中で余りの激痛に一歩も動けなくなってしまい、道で拾った木の枝に縋りながら、殆ど這うようにして下山するはめになりました。予定時刻を3時間もオーバーし、遂に車道に出た時には、思わず声を出して笑ってしまいました。

「やった。俺はまだ生きてる。生きてるぞ!」


やはり日頃からの鍛錬が大事なようです。

 
<< タイムチャート >>
自宅 5:30
登山口駐車場 9:10
銀晶水 9:50
国師ヶ原 10:45 休憩 0:15
扇平 11:30
乾徳山頂 12:45 休憩 0:30
扇平 14:10
道満山 16:00
徳和峠 17:00
登山口駐車場 18:00
<< コースタイム >>
8゛時間50分
<< 歩行距離 >>
約10km
<< 標高差 >>
約1,100m
ラベル:乾徳山
posted by Kiyonyan at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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