2010年11月23日

赤岳(県界尾根〜真教寺尾根)

今日は!今回は八ヶ岳の主峰、赤岳です。

皆さんご存じの通り、八ヶ岳は夏沢峠を境に北八ヶ岳と南八ヶ岳に分れ、赤岳は南八ヶ岳に含まれます。北八ヶ岳が蓼科山を始め、穏やかな山稜が広がっているのに対し、南八ヶ岳は今回の赤岳の様に険しい岩稜が続いています。赤岳は標高2899mで、3000mには届かないものの、八ヶ岳ならではのアルペンムードを存分に満喫することが出来ます。登山道も多岐に及び、初心者でも登れるルートから、上級者でも下手をすると滑落死するような岩壁伝いのルートまで、自分の登山レベルや目的に合わせて選ぶことができます。

そんな赤岳を登るにあたって今回自分が選んだのは、赤岳の東麓に延びる二つの尾根、「県界尾根」と「真教寺尾根」です。本当は今回の山行では雲取山に行こうと思って一週間がかりで完璧な計画を立てておいたのですが、前日に八ヶ岳のガイドブックを買ってペラペラと頁をめくってたら急に気が変わり、赤岳を目指すことになりました。このルートはガイドブックによれば、1950年代の登山ブーム時には尾根に行列ができるほど登られた「クラシックコース」だということです。しかしこのコースの魅力は、何と言っても駐車場が無料だというところです。美濃戸などの人気ルートの場合、一日1000円というぼったくり同様の法外な駐車料金を取られますが、こちらの美し森の公共駐車場は、綺麗なトイレや自動販売機まで設置されていて無料です。しかも道路も完璧に舗装されています。アクセスの良さも最高で、中央道の長坂ICから僅か14km、20分で辿り着くことができます。但しトイレは冬場は閉鎖されるようですので、その場合は近くにあるサンメドウズ清里スキー場に駐めると良いでしょう。でも一回くらいはスキーをしてから帰って下さいね。

さて、今回は八ヶ岳ということで北アルプスに比べると遥かに近いため、土曜の夜10時に自宅を出発したにも関わらず、日曜の深夜0時半には到着しました。でもこの時点で気温は既に−3℃。寒さに弱い自分としてはブルガタものですが、スコッチをがぶ飲みして早々に寝袋に潜り込みました。

翌朝は5時には出立する予定だったのですが、目が覚めると既に7時(泣)。慌てて朝食を摂り車を離れ、登山口へと向かいました。

<美し森駐車場>
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駐車場からは舗装された道路を30分程歩くのですが、前方にこれから登る赤岳の姿が見えて、気分が盛り上がってきます。

<赤岳>
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舗装路が終わるとそこから大門沢林道に入ります。

<大門沢林道入口>
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暫く大門沢沿いに林道を歩くと県界尾根への取付点に達し、そこから樹林帯を登って尾根に上がります。この大門沢林道は実に良い雰囲気で、赤岳まで登らなくとも十分に林道歩きを楽しめると思います。

<県界尾根取付点>
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尾根伝いに暫く歩いて小天狗と呼ばれる小高い丘を過ぎると樹林帯が途切れ、八ヶ岳から富士山まで見渡せる絶好のビューポイントが現れます。

<赤岳から横岳に延びる稜線>
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<富士山>
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<ダケカンバ>
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小天狗から更に行くと、今度は大天狗と呼ばれる丘に着きます。
ここには天狗の置物がありますが、眺望は全くありません。

大天狗を過ぎるといよいよ岩壁に取り付きます。先ずは鉄製の橋を渡ってトラバース。ここから見える奥秩父の山なみは実に素晴らしいです。

<鉄橋>
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<奥秩父の山なみ>
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鉄製の梯子を登ると赤岳天望荘への分岐に出ます。この辺から岩肌に雪が着き始め、滑り易くなってきました。

<赤岳天望荘>
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<赤岳天望荘への分岐点>
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県界尾根は北側の尾根なので、帰路に使った真教寺尾根と違い雪が多いです。自分も最初はアイゼンなしで頑張っていたのですが、途中で滑落しそうになり身の危険を感じたので分岐点からアイゼンを装着しました。今年の5月位にここをアイゼン無しで下りていた人が滑落して亡くなったそうですが納得です。とにかくつるつると滑るので自分も途中で身動きが取れなくなり、思いきって少し離れたところにぶら下がっていた鎖に飛びついて何とか事なきを得ました。

でも全般的には鎖や梯子がよく整備されているので、厳冬期でない時期にアイゼンを最初から装着して登るのであれば特に問題はないかと思います。

最後のやたらと長い梯子を登ると山頂は目の前です。視界に素晴らしい景色が開けます。

<最後の梯子>
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<天望荘から続く稜線>
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最後の坂道を登りきると、赤岳頂上小屋の前に出ます。これから県界尾根を降りるものと思われるパーティーが2組ほど上で待ってましたが、皆さんザイルを持ってました。自分がフリーソロで登って来たので目を白黒させてましたが、多分そんな馬鹿は滅多にいないのでしょう。正直自分もこの雪壁には思いのほか手こずり、夏場の標準コースタイムと同じ約6時間かかってしまったので疲労困憊でした。でも登山家としてそんな様子はおくびにも見せず、

「今日は!良いお天気ですね!」


と歯をキラッと輝かせながら三鷹さん並みの爽やかさで挨拶を交わし、何事も無かったかのように彼らの横を通り過ぎました。
(実際には涎を垂らしながらよろよろと倒れ込むようして通り過ぎ、挨拶もゼーゼーハーハーと何を言ってるのか分らなかったかも知れませんが・・・)

赤岳山頂は山小屋から少し歩いたところにあります。ここで昼食とコーヒーでも摂ろうかと思っていたのですが、時間もなかったのでカロリーメイトと煙草で済ませました。

<赤岳頂上小屋>
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<赤岳山頂>
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<山頂から富士山を望む>
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山頂で一服してから時計を見ると既に2時。帰路に使う真教寺尾根の標準コースタイムは下りで4時間20分でしたので、もう明るい内には帰り着けないこと決定。この季節、山では夕方5時には暗くなってしまいます。初めての道で真っ暗になったら無事に帰れるか分らないので県界尾根を降りようかと思ったのですが、真教寺尾根には雪が着いていなかったので結局こちらを選びました。

ところが不世出の方向音痴である自分は間違えて正反対の阿弥陀岳方面に下りてしまい、慌ててまた山頂まで引き返し、すったもんだした挙句ようやく下降点に取り付くことができました。

真教寺尾根に向かうには山頂からまず鉄梯子を二つ下り、阿弥陀岳方面への分岐点を権現岳方面にトラバースし、竜頭峰に登って下りると真教寺尾根分岐点がありますので、そこから鎖を使って岩壁を下降して行きます。この鎖場は何でも250mも続いているそうで、登りに使ったら大変だと思いますが、下りは楽チンです。レンジャー部隊の一員にでもなったつもりでするすると下降して行きます。ただし、どこでしくじってもこの世とは永遠におさらばですので慎重に下りた方が良いかとは思います。


<トラバース地点>
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<真教寺尾根分岐>
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<鎖場>
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岩場からは、バリエーションルートである天狗尾根や、今回使った県界尾根や真教寺尾根を見下ろす事ができます。

<天狗尾根>
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<県界尾根(左)と真教寺尾根(右)>
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<ナイフリッジ>
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岩稜が終わると後はなだらかな尾根が続きますが、予想通り5時を過ぎると急激に暗くなってきて、スキー場の山頂駅に着く頃にはもう完全に闇の世界でした。幸い月が出ていたので開けた所は明るいのですが、樹林帯に入るともう全然道なんて分りません。草が伸び放題伸びているのでしゃがみ込めば道が分るのですが、立ち上がるとどこが道なのか判然としません。途中に段差があったり岩があったりすると転びそうになるので慎重に下ります。

本当は羽衣池から美し森の駐車場に出る予定だったのですが、途中で完全に道を失いました。しかも森の中から恐ろしげな動物の鳴き声が聞こえてくるし、怪しげな沢に入り込んでどうにもならなくなってきたので、思い切って藪こぎを決行したら、運良くスキー場の駐車場に出ました。

スキー場からは朝歩いた舗装道路を通って帰りましたが、はっきり言ってここが一番怖かったです。道路脇の森の奥から、ガルルルゥという、何とも恐ろしげな動物の唸り声がするし、森の方を見ると奥の方で動物の目が光っていて、今にも襲いかかって来そうな雰囲気満点です。何が聞こえても決して振り向かず真っすぐに歩き続け、殆ど漏らしそうになりながらもようやく駐車場に辿り着きました。

ようやく人心地がついて駐車場を離れましたが、カロリーメイトとタールとニコチンだけで降りて来たせいか、軽い低体温症にかかったらしく、車を走らせてる内に全身が震えだして来ました。暖房を28度にしても身体は完全に冷え切ったままです。夕食のため双葉SAで車を降りたのですが、外に出た途端インフルエンザ並みの悪寒に襲われ、歯の根も合いません。登山用の服は体温で汗が蒸発するように設計されているのですが、一時間経ってもまだ完全にびしょ濡れでした。どうやらエネルギー源が枯渇して、体熱を作り出す事ができなくなってたみたいです。たぬきそばを食したら直りましたが、その間一人でブルブルガタガタと震えてました。

今回の山行はなかなか有意義でしたが、朝寝坊のせいで時間的には少し無理がありました。朝5時に出てれば余裕のよっちゃんだった筈ですが、寝る前にスコッチをがぶ飲みしたのが運の尽きでした。食事をきちんと摂っていれば低体温症になることもなかったと思うのですが、いかんせん時間に追われてそれどころではありませんでした。標準コースタイムで10時間15分ということだったので、自分の脚なら休憩を1時間取っても9時間あれば十分だと思っていたのですが、雪で時間を取られたため結局11時間もかかってしまいました。

最後に言っておきたいのは、この県界尾根と真教寺尾根は初心者の方には無理だということです。特にこの時期の県界尾根は急な岩場に雪が付いていて、しかもそれがアイスバーンになっているので、下手に転ぶとそのまま崖下まで真っ逆さまです。アイゼンを付ければ平気かと思うかも知れませんが、アイゼン歩行は夏道をしっかりと歩き込んで歩き方の基礎を身につけておかないと、絶対に爪を引っ掛けて転びます。そしてこのルートはどこで転んでも二度と山には登れなくなるような場所ばっかりです。自分は脚だけで登りましたが、できればピッケルもあった方が良いかと思います。それとこの時期のこのルートは殆ど人が通らないので、何かあった場合に備え、パートナーと登った方が良いでしょう。自分も頂上にいた人達以外、登りでも下りでも唯の一人とも出会いませんでした。

さて、次回こそは念願の雲取山に挑戦したいと思います。でも何故か直前になるともっと高い山に行きたくなっちゃうんですよね。

それでは。


<目的地>
赤岳

<ルート>
県界尾根〜真教寺尾根

<標高差>
1,429メートル

<歩行距離>
約14km

<日程>
11/21(日)

<タイムチャート>
07:30 美し森駐車場
08:00 大門沢林道入口 08:10
08:45 県界尾根取付点 09:00
09:45 小天狗
11:10 大天狗 11:20
11:50 岩稜取付点
12:20 巻き道分岐
13:20 赤岳頂上山小屋
13:30 赤岳頂上 14:00
14:30 真教寺尾根分岐
15:45 真教寺尾根六合目
16:30 牛首山頂
17:10 リフト山頂駅
18:00 サンメドウズ清里スキー場
18:30 美し森駐車場

<コースタイム>
11時間00分

タグ:赤岳 八ヶ岳
posted by Kiyonyan at 15:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月09日

燕岳(その2)

今日は。燕岳の続きです。
合戦小屋から暫く登ると合戦沢の頭に着きます。途中で左側を見ると、先日登った槍ヶ岳が見えました。いま槍に登ったら、寒くて死ぬでしょうね。

<槍>
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<合戦沢の頭>
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合戦沢の頭から燕山荘までは30分位です。夏ならもう少し早いと思います。気分の良いなだらかな稜線を登って行きます。

<燕山荘に向かう稜線>
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燕山荘の傍には大きなテラスがあり、そこから大パノラマの雄大な景色を眺めることができます。

<燕山荘(奥に見えるのが燕岳)>
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<燕山荘からの眺め(バックはまた槍)>
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本当はここらで大休止と行きたかったのですが、腹痛と、履きなれない、と言うよりも、生まれて初めて履いたクランポンのため、既にお昼過ぎになってしまっていたので、そのまま山頂へと向かいました。


燕山荘からすぐの処に「イルカ岩」という岩があります。その形がイルカに見えるのでそう呼ばれるのだと思いますが、この辺りは奇岩だらけで、他にも色々な岩がありました。


<イルカ岩>
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そうこうする内に山頂に到着です。槍をバックにお約束の一服です。山頂直下で雷鳥を見かけましたが、既に羽が白くなっていました。

<燕岳山頂>

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山頂で煙草を何本か吸って、一通り写真を撮り終えたら早々に下山開始です。雪道を山荘に向かって戻りますが、またもやバックは槍です。本当は燕岳から北燕岳に向かい、東沢乗越から中房温泉に戻る予定だったのですが、時間が遅くなってしまったため今回は断念し、大人しく来た道を戻ることにしました。自分の都合で幾らでも融通が利くのが単独行の良いところです。


<山荘に向かう>
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下山後は穂高町のラーメン屋さん、その名も「あいぜん」で、魚介醤油ラーメンを食べて帰りました。名前に惹かれて思わず入ってしまいましたが、なかなか美味しいラーメンでした。今度はつけ麺を頂こうかと思います。家に帰ってから気付いたのですが、買ったばかりのクランポンを、何と登山口の駐車場に置いたまま忘れて帰ってきてしまいました。ショックでか杉です(泣)。仕方なく、アマゾンでまた新しいのを買いました。

最後に感想を述べると、燕岳は僕のような雪山初心者には丁度良い山だと思います。道も分り易いし、傾斜もそれほどきつくないです。燕山荘は年末年始も営業してますし、それ以外の期間でも避難小屋がありますので安心できます。これから雪山を始めようという方は是非行ってみて下さい。

さて、元々亡くなった友人の弔い登山ということで挑戦した燕岳でしたが、下山するまでそんなことはすっかり忘れてました。まぁでも、今回の登頂に関しては、友人も草葉の陰から喜んでくれていることでしょう。「寒いのによく頑張ったな」と。

それではまた次回。

<目的地>
燕岳

<ルート>
合戦尾根

<標高差>
1,301メートル

<歩行距離>
約12km

<日程>
11/7(日)

<タイムチャート>
07:30 中房温泉
07:50 第一ベンチ
08:20 第二ベンチ
08:50 第三ベンチ
10:20 富士見ベンチ
10:50 合戦小屋 11:10
11:20 合戦沢の頭
12:00 燕山荘 12:15
12:20 イルカ岩
12:45 燕岳山頂 13:00
13:30 燕山荘
14:30 合戦小屋
15:30 第三ベンチ 15:45
16:15 第二ベンチ
16:30 第一ベンチ
16:50 中房温泉

<コースタイム>
9時間20分

posted by Kiyonyan at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

燕岳(その1)

今日は。先週末は燕岳に登って来ましたのでご報告です。


燕岳は北アルプスの常念山脈にある山で、標高は2,763mです。ここから大天井岳を経由して槍ヶ岳に向かう縦走路は「表銀座」コースと呼ばれ、北アルプスの中でも屈指の人気ルートです。また、大天井岳から南に向かって、常念岳や蝶ヶ岳に達する事もできます。


北アルプスの山々は、11月の初めにも関わらず早くも雪が降り始めたらしく、頂上直下の山小屋である燕山荘のホームページで確認したところ、積雪は50cm以上ということでした。自分は平熱が35.5℃しかないので、普通の人よりも1℃ほど早く低体温症になるので冬山は気が進まなかったのですが、先日、同期入社の友人が突然病気で他界したと聞き、弔い登山ということで挑戦してみました。


いつも通り長野自動車道の豊科ICでおり、そこから燕岳の登山口である中房温泉へと向かいました。JR大糸線の穂高駅からバスが出ているだけあって、道は完全に舗装されていて走り易いです。駐車場も広くて無料の町営のものが二つもあります。


それはそうと、ここまで来る途中、野生の熊に出会いました。最近は熊が人里に下りてきているというニュースをテレビで見ましたが本当なんですね。それにしてもこの熊は、僕が下からハイビームで車で上がって来ていたにも関わらず、直前までそれに気が付かず、その時になって初めて大慌になって背中を向けて逃げて行きました。リスク管理が全くなっていません。


さて、車の中でシュラフに潜り込み、寝てみたのも束の間、段々と外の寒さが車に入り込んでくるに従い、寒くて寝てられなくなりました。深夜0時の時点で外気温が0℃でしたので、恐らく午前3時頃には−5℃位にはなってたのではないでしょうか。


生憎寝巻を持ってくるのを忘れてしまったので、セクシー下着一枚で寝ていたせいもあるのでしょうが、とにかく寒くて寒くて、ぶるぶるがたがたと震えながら朝を待つことになりました。ところが明け方になって何故か急に眠くなってしまい、5時には出発しようと思っていたにも関わらず、気がついたら既に7時。大慌てで登山口へ向かう事になりました。


<駐車場>

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駐車場から坂道を10分も歩くと、中房温泉に着きます。ここには日帰り温泉施設もあり、時間に余裕のある方は登山のついでに温泉も楽しむことができます。その直ぐ左脇に燕岳の登山口があります。


<登山口>

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登り始めて30分もすれば第一ベンチに着きます。この合戦尾根には大体30分おきにベンチがあるので分り易いです。


<第一ベンチ>

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第二ベンチと第三ベンチの間に谷を見下ろせる場所があったのですが、木々が色付いていて背後の山とのコントラストがなかなか綺麗でした。


<谷の風景>

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と、ここまでは何事もなく順調だったのですが、第三ベンチと次の富士見ベンチとの間でハプニング発生。歩いている内に段々とお腹が痛くなってきて、終いには余りの痛さに歩けなくなってしまいました。坂を登ろうとすると今にも実が出そうになるのでどうにもならず、生まれて初めてのキジ打ちを決行することにしました。ところがそれまで登山道には人っ子一人いなかったにも関わらず、自分がキジ打ちをしようと茂みに入ると途端に人が下りてくるので、その度に茂みから急いで出て、何食わぬ顔でタバコなど吸いながら人が通り過ぎるのを待つことになりました。合戦尾根は第三ベンチを過ぎると雪も多くなってきますし、かなりの急坂ですのでそう簡単には登山道から離れることができません。従って登山道の直ぐ脇の茂みで用を足すことになりますが、はっきり言って人が来たらばればれです。結局延々と同じことを繰り返す事30分以上、ようやくキジ打ちに成功しました。第三ベンチと富士見ベンチの間に自分の相棒が眠っている筈ですので、興味のある方は探してみて下さい。


さて、今回キジ打ちという大仕事を成し遂げたことで、自分もこれでやっと一人前の登山家になれたような気がします。何しろこれは厳冬期のエベレストの南西壁に、単独無酸素で登るよりも勇気が要りました。この人通りの非常に激しい合戦尾根で、登山道から僅か1mしか離れていない茂みでキジ打ちができる人間は、日本中探してもそうはいないでしょう。


富士見ベンチからは富士山が見えるのかと思いますが、残念ながらこの日は全く見えませんでした。


<富士見ベンチからの風景>

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富士見ベンチを過ぎたあたりから雪が大分多くなってきて、流石のヤリジャパンも限界と言う事でクランポンを装着、ザクザクと小気味良い音を立てながら30分も登ると合戦小屋に到着します。この辺りになると景色は完全な雪山でした。


<合戦小屋>

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それでは続きはまた次回。

posted by Kiyonyan at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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