2011年01月11日

北八ヶ岳(北横岳、縞枯山)その1

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します!


年末年始は新穂高温泉に泊まり、朴の木平スキー場で子供とスキーをしながら過ごしました。本当は穂高に登ろうと思っていたのですが、天候が余り良くなく、靴も夏靴しか持っていないので、登れば凍傷で足の指が12本は無くなりそうでしたので止めときました。


その代わりと言ってはなんですが、夏靴でも気軽に登れる冬山と言う事で、北八ヶ岳の北横岳と縞枯山(しまがれやま)に登ってきましたのでご報告したいと思います。もっと厳しい山はお金を貯めて冬靴を買ってからにしときます。あとシュラフとヤッケとかんじきとザイルとハーネスとカラビナと12本爪アイゼンとスノーシューとダウンジャケットとダウンパンツとストーブとサングラスとソフトシェルも買わないといけないんですけどね。


さて、今回は北八ツなので冬山と言っても所詮はハイキングであり、自称体育会系の私としましては、少しでもハードな山行になるような課題を考えました。学生時代は究極のインドア派でしたので体育会系がどのようなものかよく分かりませんが、大学山岳部員になったつもりで先輩と後輩(自分)の会話をシミュレートし、山行の課題を抽出してみました。



先輩 「貴様ぁ、今回の北八ツはどうするつもりだ!よもやただ登って下りるだけではあるまいな!」


自分 「はっ、勿論であります!アイゼンもスノーシューもストックも使わずにキックステップのみで登るつもりであります!」


先輩 「そうかぁぁ!しかしそれだけでは少し山のできる奴なら簡単ではないか。貴様ぁ、まさかそれで終わりではあるまいな!」


自分 「はっ、失礼致しました!水も食料も休憩も無しで登るつもりでありました!」


先輩 「貴様ぁ、やるではないか!しかし貴様のことだ。まだ他にも隠してることがあるだろう!」


先輩 「はっ、失念しておりました!北横岳だけではなく、同じ条件で縞枯山も登るつもりでありました!押忍!」



・・・という訳で、今回の山行は、


ストック無し


アイゼン無し


スノーシュー無し


水無し


食料無し


休憩無し


と言う事になりました。良い子の皆さんは真似しないで下さいね。


前日の晩は自作の断熱シートのテストも兼ね、諏訪湖SAで車中泊。北八ツだと本当は手前の原PAに止まり諏訪ICで下りるのが一番近いのですが、SAの方が何かと便利なので諏訪湖SAにしました。


SA到着時の気温は深夜0時半の時点でマイナス5℃。寒がりの身としては本当にこんなところで寝られるのか甚だ不安でしたが、とにかく断熱シートを張ってみることにしました。ところがこれが思いのほか時間がかかり、結局寝床を作るのに2時間半もかかってしまいました(泣)。

また、今回のテストでは自作の断熱シートだけではなく、先日或る登山用品店で買った、「アルミ毛布」の効果も試してみることにしました。これは何でもあの「NASA」が開発した素材を使っているそうで、パッケージに


「-10℃でも23度の温かさ」


と書いてあったので思わず買ってしまったものです。これをグランドシート代わりにマットの下に敷き、地面からの冷気を遮断してみることにしました。


翌朝は6時に起床する予定だったのですが、寝たのが結局3時過ぎになってしまったため寝坊してしまい、7時半頃にようやく目が覚めました。


断熱シートは確かに室温が下るペースが何も無い状態に比べれば遅くなるのですが、最終的には外気温と同じになりました。ただ、車のエンジンをかけて暖房を入れると、通常の3倍位のペースで室温が上昇しましたので、暖房効率は明らかに良くなるみたいです。

NASAの方はと言いますと、「−5℃なら−5℃の寒さ」と言ったところでしょうか。効果があったのかよく分かりませんでした。多分この商品は中に包まって使うものなのでしょう。断熱材としては使えないようです。


さて、肝心の山の話を全くしておりませんが、時間が来てしまいましたので今日のところはこの辺で。


<諏訪湖SAからの眺め>
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2010年12月23日

雲取山(鴨沢ルート)その2

今日は。今回は雲取山の二回目です。

前回は奥多摩小屋近くの1813mのピークに上がった所までお話したかと思いますが、そこを過ぎると今度は1937mの小雲取山に到着します。それまでは殆ど舗装道路のように平らだった石尾根も、この辺から段々と石が多くなってきて、ようやく石尾根らしくなってきます。岩と呼ぶには小さすぎるので、やっぱり石尾根の方がこの尾根の特徴を良く表わしていると思います、

(但し、石尾根の「石」とは元来、六ツ石山、七ツ石山という、この尾根上に連なる山の名前に由来するものであり、下に転がっている石とは何の関係もありませんので悪しからず。)

<小雲取山への登り>
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小雲取山に登りあたりを見回すと、この山域の深さに驚かされます。八ヶ岳なんて、下手したら足元に高速道路すら見えるというのに、ここではどこを見ても、延々と連なる山々しか見えません。完全に下界から遮断されています。でも、この深さが奥秩父の魅力なんでしょうね。

<小雲取山からの眺め>
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小雲取山から更に先に進むと、雲取山の避難小屋が見えてきます。

<雲取山頂避難小屋遠景>
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最後の上り坂を登ると、雲取山頂避難小屋に到着です。まだ新しいのか大変綺麗な建物で、下の二つの山小屋とはえらい違いです。

<雲取山頂避難小屋近景>
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<雲取山頂避難小屋前からの眺め>
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雲取山の山頂は、この避難小屋からは少し離れた場所にあります。避難小屋の前に立っている「雲取山」と書かれた標識が紛らわしいのですが、たまにそこが頂上だと勘違いして本物の頂上に行かずに下山してしまう人がいるようなのでお気をつけ下さい。本当は頂上よりも先に昼食にしたかったのですが、せっかくなので避難小屋の前にザックをデポしてアタック開始。最後の傾斜角5度以上の急登を登り切り、午後0時30分登頂。

(但し法律的には午前12時30分登頂。明治五年太政官布告第三百三十七号)

<雲取山頂>
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いやぁ、遂にやりました!

冬季雲取山鴨沢ルート単独無酸素登頂

です(どこかの登山家の真似をしてみました)。

これも全て皆様のご協力のお陰だと感謝しております!
(お前、「単独」じゃなかったのかよ!)

頂上で一服してから避難小屋に戻り、デポしておいたザックをピックアップした後は、いよいよ待ちに待った昼食です。元々の計画ではエネルギー補給のため、1時間おきに行動食を摂取する予定だったのですが、冒頭で述べたように、今回は絶対に汗をかかないよう超スローペースで登っていたのと、初っ端から計画の1時間遅れでのスタートだったので途中で時間が足りなくなってしまい、最後の2時間は行動食を抜きにしたため、山頂に着く頃には完全にエネルギー切れでした。しかも山頂付近は非常に風が強く、気温も0度しかなかったので、汗は全くかいていなかったにも関わらず身体中が震えだしました。行動中は長袖シャツ1枚で丁度良かったのですが、止まると流石にその格好では寒くて死にそうなので、フリースとレインウェアを装着しました。

他の人達は皆、避難小屋で食事をしてましたが、自分はそんな軟派なことはしません。この寒さも雲取山という山の一部であり、その優しさや厳しさも合わせて丸ごと味わってこそ、登った甲斐があるというものです。だから当然ここは寒風吹きすさぶ頂上での食事に決定です。

気合です!根性です!体育会系です!

・・・と思って道具を持って頂上に再度上がったのですが、5分で敗退しました。マジ寒過ぎです。死んじゃいます。冗談じゃないです。こんな所で飯なんか食えるか!

という訳で、再び道具を持って避難小屋に引き返し、何とか風の当たらない場所を見つけて昼食の準備を始めました。それでもたまに風が吹くと恐ろしい程の悪寒がしてなかなか作業が先に進みません。
傍から見たらまるで道路工事現場で掘削作業でもやってるかのように見える程、身体中が諤々震えてたと思いますが、それでも、

「あぁ、ここは何て良い景色なんだぁ」

と嘯きながら、余裕の表情でマルタイラーメンを作ります。

硬派です!素敵です!抱かれたい男ナンバーワンです!

(勿論人には後ろ姿しか見せませんが、何か?)

10分程経ってマルタイラーメンにワケギとメンマとチャーシュー、それから半熟卵という、大変豪華な山ランチが出来上がりましたが、いざ食べようとすると、先ず左手が震えてるのでコッヘルを落としそうになり、次に右手も震えてるのでフォークにラーメンが引っ掛からず、更に歯の根が全く合わないのでラーメンを口に入れる事ができません。お陰で食べるのに大変苦労しました。やはり行動食はきちんと摂らないといけませんね。

それでも何とか最後までラーメンを食べ終えると身体も温かくなりましたが、時計を見ると既に午後1時半。急いで帰り支度を整えて、誰もいなくなった避難小屋の中を撮影してから下山開始です。

<避難小屋の中>
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頂上から石尾根に降りると風は殆ど無くなり、今度は暑くて汗が出て来ました。時刻は午後2時で気温は約5℃。再び長袖シャツ1枚になりました。今回の調査では、気温が0℃で無風の場合、アンダー(ジオラインL.W.)の上下に長袖シャツとパンツという服装で、心拍数120回/分程度の運動強度で継続的に行動していれば、殆ど汗をかくことも寒さを感じることもなく、常に快適な登山ができることが明らかとなりました。これが気温が5℃位になるとこの格好では暑すぎるので、恐らくアンダーはいらなくなるでしょう。風が吹くと一気に体感温度は下りますが、ウィンドストッパーを装着すれば、同様の服装で同様のコンディションを保つ事ができると思います。他にも雨や雪が降っている場合や、その他の色々な条件下でも実験してみる必要はありそうですが、先ずは上記の気温0℃で無風、心拍数120回/分という条件をベースにして、そこからの乖離の程度に従って服装を調整すると良いでしょう。

帰りは何とか日が暮れる前に鴨沢に辿り着きましたが、以前、同じ奥多摩の倉戸山で、クライマーの山野井さんが熊に襲われて重傷を負ったというニュースを見ていたので、かなりびくびくしながらの下山でした。ピッケルがあれば熊なんて余裕のフルボッコなんですが。

さて、今年の山行はこれで終わりです。来月からはいよいよ厳冬期に入りますが、厳冬期用の装備が揃うまでは、その辺の山でクライミングの練習でもしようかと思ってます。

それでは皆さん良いお年をお過ごし下さい。


<目的地>
雲取山

<ルート>
鴨沢ルート

<標高差>
1,477メートル

<歩行距離>
約22km

<日程>
12/19(日)

<タイムチャート>
07:30 鴨沢
07:50 小袖乗越
09:15 堂所 09:30
10:15 七ツ石小屋 10:30
10:50 七ツ石山
11:30 奥多摩小屋
12:05 小雲取山頂
12:30 雲取山頂 13:45
15:30 堂所 15:40
16:30 小袖乗越
16:50 鴨沢

<コースタイム>
9時間20分

<歩行時間>
7時間25分

<休息時間>
1時間55分

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2010年12月21日

雲取山(鴨沢ルート)その1

今日は!今回は今年最後の山行となる、雲取山に行って来ました。


いやぁ、ようやく辿り着きました、雲取山。前々からこの東京都の最高峰にして百名山の一つには登らなければならないと思ってたのですが、これまでなかなかその機会がありませんでした。


というのは嘘で、実は先々週、雲取山に登ろうと思って登山口のある鴨沢まで行ったのですが、急に気が変わって隣の常念岳に行ってしまいました(どこが隣やねん!)


ところが、せっかく登山口のある一ノ沢まで向かったのに、林道が冬季通行止めで敗退。蝶ヶ岳の三股も、燕の中房も全部通行止めで、結局泣きながら帰って来ました。雪なんて全然無いのに、12月になったら有無を言わさず通行止めにするのは勘弁して欲しいです。

と言う訳で今回は浮気をせず、雲取山一本に絞りました。男らしく初志貫徹です!


ただ、雲取山は登山と言うよりはハイキングなので、ただ登るだけでなく、「汗をかかない」で登るという課題を課すことにしました。これから冬山シーズンとなりますが、冬山ではこの「汗をかかない」ということが、非常時に生死を分ける鍵となります。汗をかくとその気化熱で体温を奪われますので、冬山では簡単に低体温症になってしまいます。自分はいつもレイヤリングが暑すぎるのと、ペース配分が早すぎるのでどうしても汗をかいてしまいがちなので、今回はとにかく汗をかかないよう薄着で、しかもゆっくりと歩くことにしました。心拍数と気温の関係がもたらす発汗量に対する影響も、途中途中でチェックしながら登ります。


さて、土曜日は朝4時に自宅を出発する予定だったのですが、サクッと10時に起床。その日はその位で勘弁してやることにして、本番の日曜日を迎えます。


日曜は予定通り1時間遅れて朝5時に出発。新青梅街道で田無から青梅まで全ての信号に引っ掛かるという偉業を達成し、2時間半もかかってようやく鴨沢まで辿り着きました。


駐車場は最後の一台分のスペースを残してほぼ満車でしたが、他の車には霜が下りていたところを見ると、どうやら土曜日に泊まりで山頂に向かった人達みたいです。


<鴨沢の駐車場>
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それにしても、ここの登山口はいけてなさすぎます。自分のイメージでは、登山口というのは目指す山の麓にあって、そこから見上げる山の頂きは、これから行われようとしている大冒険について、ドキドキするような、それでいてどこかくすぐったいような気持ちを登山者の心に抱かせるものでなければなりません。ところが鴨沢では山の頂きどころか、登山口の脇にある家の縁側で、お爺ちゃんがお茶を啜りながら猫なんか撫でてるのです。前回急に気が変わったのはそれが原因で、鴨沢に着いて登山口を見た瞬間、


「違う。こんなんじゃない。これは俺の登る山じゃない!」


と思ってしまったのです。でも、登り始めてしまえば直ぐに山道になるので、これから雲取山に登ろうという方はご安心下さい。何でしたら鴨沢の駐車場でなく、もう少し上に行ったところにある小袖の駐車場に駐めれば、最初から山道ですので雰囲気は良い感じです。


<小袖乗越の駐車場>
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小袖乗越から車道を暫く歩くと、登山道と車道の出合いに着きますので、ここから山道に入って行きます。


<車道出会>
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山道を登り始めて1時間ちょっとで堂所と呼ばれる場所に着きます。特に何もないところで、何故に堂所というのかはよく分かりません。


<堂所>
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堂所からまた暫く歩き、途中で道が二手に分かれるので標識に従い右側の道に入ります。七ツ石山をパスしたい人は左側の道を行って下さい。


<七ツ石山への分岐>
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分岐からは少し傾斜が急になりますが、直ぐに七ツ石小屋に着きます。ここは素泊まりのみですが宿泊もできます。また、無料で水が貰えるようですので必要な方は小屋番の方に声を掛けてみて下さい。自分は日帰りでも必ず3リットルの水を持って行きますので一服だけしてさっさと先を急ぎました。


<七ツ石小屋>
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七ツ石小屋から石尾根に上がると途端に見晴らしが良くなります。七ツ石山の山頂からは、これから歩く石尾根が一望でき、見晴らしは最高です。


<七ツ石山から見た石尾根>
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それにしてもこの尾根は歩いてて気持ちが良いです。岩壁や氷壁も捨て難いですが、やっぱり自分はこういう眺めの良い尾根を、のんびりと歩くのが好きなんですよね。「石」尾根と言っても、最初の内は石は全く無く、まるで舗装されたかのように歩き易い道が続きます。


<石尾根>
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ぶらぶらと石尾根を歩いていると、奥多摩小屋が見えてきます。ここも素泊まりでしたら宿泊できるみたいです。


<奥多摩小屋>
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奥多摩小屋から結構急な坂を登ると、1813mのピークに出ます。ここからはこれまで歩いてきた石尾根を、先程とは逆側から見渡すことができます。この坂は巻く事もできますが、そんなことをしては勿体ないので是非登って下さい。


<石尾根を逆側から見渡す>
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さて、長くなってきましたので続きはまた次回。

 
ラベル:雲取山 鴨沢
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2010年12月06日

半月山

今日は!今回は半月山をお送りします。


半月山は中禅寺湖の畔に聳える山で、標高は1,731mです。
中禅寺湖を挟んで対岸には男体山を一望でき、大変素晴らしい景色を堪能する事ができます。


本当は土日にかけてテント泊で鴨沢から雲取山に登り、石尾根経由で下山すると言う、スーパー長大山行計画を立てていたのですが、残念ながら土曜の朝に起きたら既に10時でしたので断念(泣)。それならばと、今度は日曜に日帰りで鴨沢ルートのピストンを決意したのですが、惜しむらくは日曜の朝に起きてみたら既に9時過ぎでした(号泣)。


ほんと僕ってついてないんですよね。


仕方無いので、他に手頃な山をと思ってガイドブックをペラペラとめくっていたところ、この半月山を見つけました。この山なら僅か2時間で登れ、しかも帰りには中禅寺湖温泉で硫黄泉を堪能する事までできちゃいますので、見た瞬間に決まりました。

問題は、12月初旬の中禅寺湖の気候がよく分からないことですが、取りあえず東北だし、きっと厳しい気候に違いないと思って一通り冬装備を揃えてから出発しました。


出発してからしまったと思ったのですが、とにかく東北は遠いです。10時間山道を歩き続けることは何の苦にもなりませんが、車の運転は例え1時間でも苦痛です。しかも中禅寺湖には途中で僕が最も通りたくない道の一つ、いろは坂まであります。ハンドルを右左に絶えず切り続けるのが非常に面倒臭いです。


結局出発してから4時間もかかって中禅寺湖に到着。イタリア大使館別荘記念公園の駐車場に車を駐め身支度を整えようとしたところ、厳しい雪山を想像していたのに周りに雪は全く無く、しかもその日はぽかぽか陽気で皆薄手のジャンパーにジーンズ姿で犬の散歩などしている中、ピッケルとアイゼンを片手に茫然と立ちつくしている自分は完全な勘違い野郎でした。


気を取り直して駐車場の脇にある車道を歩いて登山口へと向かいます。半月山は普段なら車で展望台まで行けるのですが、冬季は閉鎖されているので歩くしかありません。


<登山口に向かう車道>
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登山口へは暫くの間湖畔を歩きますが、対岸には男体山がよく見えます。その余りにも立派な山容を見ると、やっぱり半月山はやめて男体山にしようかとも思いましたが何とか堪えました。


<男体山>
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途中イタリア大使館別荘記念公園の脇を通り過ぎますが、ここは以前一度だけ訪れたことがあります。湖を眼前に眺めながらソファーで寛げる部屋などがあり、外交官は国民の払った税金でこんな贅沢な暮しをしてるんだなぁ、と思うと何だか切なくなってきます。


駐車場から30分ほどぶらぶら歩くと登山口に着きます。この辺りは狸窪と呼ばれるらしいです(狸はタヌキじゃなくてムジナです)。


<登山口>
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今回は冬山で、如何に汗をかかずに登るかという研究課題を持っていたのですが、予想に反して殆ど春山並みに温かく、しかも下着にジオラインなんぞ着ていたものですから、登山口に着く頃には既に汗だくでした。気温が0℃以上の場合はジオラインはやめておいた方が良いです。暑くて死にます。


完全に整備された登山道を1時間も登ると、半月峠に着きます。
ここはいま登ってきた道と違って日当たりが良く、大変気分が良いです。


<半月峠>
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半月峠から頂上に向かう途中で夏の間解放されている駐車場が見えます。勿論この時期は道路が封鎖されているので車は一台も駐まっていません。


<駐車場>
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半月峠から30分程で展望台に着きますが、取りあえず先に進み、頂上を目指します。展望台から頂上までは10分程ですが、どこが道なのか良く分りません。適当に歩いていると頂上に到着。眺望は全くありませんので登らなくても良いかと思います。


<半月山頂>
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ちょっと損した気分で展望台まで戻ると、そこは大変素晴らしい景色が広がっていました。男体山だけでなく、戦場ヶ原や奥白根山等も見え、正しく360度の大パノラマです。


<展望台からの眺め>
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淹れたてのコーヒーとタバコとカロリーメートで雄大な自然を満喫した後は、日光レークサイドホテルの日帰り温泉で、疲れた身体を癒しました。ここは湯元から直接パイプで温泉を引いており、正真正銘の湯元温泉です。料金は1000円とちょっとお高いですが、男体山を眼前に眺めながら名湯を満喫できるので、十分にその価値はあるかと思います。しかもわざわざ湯元まで行かなくても済むというおまけつきです。


詳しくは下記をクリック:
http://www.tobuhotel.co.jp/nikkolake/


今回は東北道ということで、毎週恒例の中央道30km渋滞に巻き込まれずに済むと思っていたのですが、ラジオで聞いところ、何故かその日に限り中央道の渋滞はたったの9キロだということでした。どうやらこれまでの悪夢のような中央道の渋滞は自分が原因だったようです。皆様には大変ご迷惑をおかけしました。


<目的地>
半月山
<ルート>
狸窪
<標高差>
約400メートル
<歩行距離>
約4km
<日程>
12/5(日)
<タイムチャート>
12:30 駐車場
12:55 狸窪
13:40 半月峠 13:45
14:10 展望台
14:20 半月山頂
14:25 展望台 15:00
16:00 駐車場
<コースタイム>
3時間30分

posted by Kiyonyan at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月23日

赤岳(県界尾根〜真教寺尾根)

今日は!今回は八ヶ岳の主峰、赤岳です。

皆さんご存じの通り、八ヶ岳は夏沢峠を境に北八ヶ岳と南八ヶ岳に分れ、赤岳は南八ヶ岳に含まれます。北八ヶ岳が蓼科山を始め、穏やかな山稜が広がっているのに対し、南八ヶ岳は今回の赤岳の様に険しい岩稜が続いています。赤岳は標高2899mで、3000mには届かないものの、八ヶ岳ならではのアルペンムードを存分に満喫することが出来ます。登山道も多岐に及び、初心者でも登れるルートから、上級者でも下手をすると滑落死するような岩壁伝いのルートまで、自分の登山レベルや目的に合わせて選ぶことができます。

そんな赤岳を登るにあたって今回自分が選んだのは、赤岳の東麓に延びる二つの尾根、「県界尾根」と「真教寺尾根」です。本当は今回の山行では雲取山に行こうと思って一週間がかりで完璧な計画を立てておいたのですが、前日に八ヶ岳のガイドブックを買ってペラペラと頁をめくってたら急に気が変わり、赤岳を目指すことになりました。このルートはガイドブックによれば、1950年代の登山ブーム時には尾根に行列ができるほど登られた「クラシックコース」だということです。しかしこのコースの魅力は、何と言っても駐車場が無料だというところです。美濃戸などの人気ルートの場合、一日1000円というぼったくり同様の法外な駐車料金を取られますが、こちらの美し森の公共駐車場は、綺麗なトイレや自動販売機まで設置されていて無料です。しかも道路も完璧に舗装されています。アクセスの良さも最高で、中央道の長坂ICから僅か14km、20分で辿り着くことができます。但しトイレは冬場は閉鎖されるようですので、その場合は近くにあるサンメドウズ清里スキー場に駐めると良いでしょう。でも一回くらいはスキーをしてから帰って下さいね。

さて、今回は八ヶ岳ということで北アルプスに比べると遥かに近いため、土曜の夜10時に自宅を出発したにも関わらず、日曜の深夜0時半には到着しました。でもこの時点で気温は既に−3℃。寒さに弱い自分としてはブルガタものですが、スコッチをがぶ飲みして早々に寝袋に潜り込みました。

翌朝は5時には出立する予定だったのですが、目が覚めると既に7時(泣)。慌てて朝食を摂り車を離れ、登山口へと向かいました。

<美し森駐車場>
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駐車場からは舗装された道路を30分程歩くのですが、前方にこれから登る赤岳の姿が見えて、気分が盛り上がってきます。

<赤岳>
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舗装路が終わるとそこから大門沢林道に入ります。

<大門沢林道入口>
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暫く大門沢沿いに林道を歩くと県界尾根への取付点に達し、そこから樹林帯を登って尾根に上がります。この大門沢林道は実に良い雰囲気で、赤岳まで登らなくとも十分に林道歩きを楽しめると思います。

<県界尾根取付点>
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尾根伝いに暫く歩いて小天狗と呼ばれる小高い丘を過ぎると樹林帯が途切れ、八ヶ岳から富士山まで見渡せる絶好のビューポイントが現れます。

<赤岳から横岳に延びる稜線>
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<富士山>
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<ダケカンバ>
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小天狗から更に行くと、今度は大天狗と呼ばれる丘に着きます。
ここには天狗の置物がありますが、眺望は全くありません。

大天狗を過ぎるといよいよ岩壁に取り付きます。先ずは鉄製の橋を渡ってトラバース。ここから見える奥秩父の山なみは実に素晴らしいです。

<鉄橋>
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<奥秩父の山なみ>
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鉄製の梯子を登ると赤岳天望荘への分岐に出ます。この辺から岩肌に雪が着き始め、滑り易くなってきました。

<赤岳天望荘>
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<赤岳天望荘への分岐点>
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県界尾根は北側の尾根なので、帰路に使った真教寺尾根と違い雪が多いです。自分も最初はアイゼンなしで頑張っていたのですが、途中で滑落しそうになり身の危険を感じたので分岐点からアイゼンを装着しました。今年の5月位にここをアイゼン無しで下りていた人が滑落して亡くなったそうですが納得です。とにかくつるつると滑るので自分も途中で身動きが取れなくなり、思いきって少し離れたところにぶら下がっていた鎖に飛びついて何とか事なきを得ました。

でも全般的には鎖や梯子がよく整備されているので、厳冬期でない時期にアイゼンを最初から装着して登るのであれば特に問題はないかと思います。

最後のやたらと長い梯子を登ると山頂は目の前です。視界に素晴らしい景色が開けます。

<最後の梯子>
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<天望荘から続く稜線>
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最後の坂道を登りきると、赤岳頂上小屋の前に出ます。これから県界尾根を降りるものと思われるパーティーが2組ほど上で待ってましたが、皆さんザイルを持ってました。自分がフリーソロで登って来たので目を白黒させてましたが、多分そんな馬鹿は滅多にいないのでしょう。正直自分もこの雪壁には思いのほか手こずり、夏場の標準コースタイムと同じ約6時間かかってしまったので疲労困憊でした。でも登山家としてそんな様子はおくびにも見せず、

「今日は!良いお天気ですね!」


と歯をキラッと輝かせながら三鷹さん並みの爽やかさで挨拶を交わし、何事も無かったかのように彼らの横を通り過ぎました。
(実際には涎を垂らしながらよろよろと倒れ込むようして通り過ぎ、挨拶もゼーゼーハーハーと何を言ってるのか分らなかったかも知れませんが・・・)

赤岳山頂は山小屋から少し歩いたところにあります。ここで昼食とコーヒーでも摂ろうかと思っていたのですが、時間もなかったのでカロリーメイトと煙草で済ませました。

<赤岳頂上小屋>
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<赤岳山頂>
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<山頂から富士山を望む>
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山頂で一服してから時計を見ると既に2時。帰路に使う真教寺尾根の標準コースタイムは下りで4時間20分でしたので、もう明るい内には帰り着けないこと決定。この季節、山では夕方5時には暗くなってしまいます。初めての道で真っ暗になったら無事に帰れるか分らないので県界尾根を降りようかと思ったのですが、真教寺尾根には雪が着いていなかったので結局こちらを選びました。

ところが不世出の方向音痴である自分は間違えて正反対の阿弥陀岳方面に下りてしまい、慌ててまた山頂まで引き返し、すったもんだした挙句ようやく下降点に取り付くことができました。

真教寺尾根に向かうには山頂からまず鉄梯子を二つ下り、阿弥陀岳方面への分岐点を権現岳方面にトラバースし、竜頭峰に登って下りると真教寺尾根分岐点がありますので、そこから鎖を使って岩壁を下降して行きます。この鎖場は何でも250mも続いているそうで、登りに使ったら大変だと思いますが、下りは楽チンです。レンジャー部隊の一員にでもなったつもりでするすると下降して行きます。ただし、どこでしくじってもこの世とは永遠におさらばですので慎重に下りた方が良いかとは思います。


<トラバース地点>
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<真教寺尾根分岐>
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<鎖場>
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岩場からは、バリエーションルートである天狗尾根や、今回使った県界尾根や真教寺尾根を見下ろす事ができます。

<天狗尾根>
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<県界尾根(左)と真教寺尾根(右)>
2010112324.JPG
<ナイフリッジ>
2010112325.JPG

岩稜が終わると後はなだらかな尾根が続きますが、予想通り5時を過ぎると急激に暗くなってきて、スキー場の山頂駅に着く頃にはもう完全に闇の世界でした。幸い月が出ていたので開けた所は明るいのですが、樹林帯に入るともう全然道なんて分りません。草が伸び放題伸びているのでしゃがみ込めば道が分るのですが、立ち上がるとどこが道なのか判然としません。途中に段差があったり岩があったりすると転びそうになるので慎重に下ります。

本当は羽衣池から美し森の駐車場に出る予定だったのですが、途中で完全に道を失いました。しかも森の中から恐ろしげな動物の鳴き声が聞こえてくるし、怪しげな沢に入り込んでどうにもならなくなってきたので、思い切って藪こぎを決行したら、運良くスキー場の駐車場に出ました。

スキー場からは朝歩いた舗装道路を通って帰りましたが、はっきり言ってここが一番怖かったです。道路脇の森の奥から、ガルルルゥという、何とも恐ろしげな動物の唸り声がするし、森の方を見ると奥の方で動物の目が光っていて、今にも襲いかかって来そうな雰囲気満点です。何が聞こえても決して振り向かず真っすぐに歩き続け、殆ど漏らしそうになりながらもようやく駐車場に辿り着きました。

ようやく人心地がついて駐車場を離れましたが、カロリーメイトとタールとニコチンだけで降りて来たせいか、軽い低体温症にかかったらしく、車を走らせてる内に全身が震えだして来ました。暖房を28度にしても身体は完全に冷え切ったままです。夕食のため双葉SAで車を降りたのですが、外に出た途端インフルエンザ並みの悪寒に襲われ、歯の根も合いません。登山用の服は体温で汗が蒸発するように設計されているのですが、一時間経ってもまだ完全にびしょ濡れでした。どうやらエネルギー源が枯渇して、体熱を作り出す事ができなくなってたみたいです。たぬきそばを食したら直りましたが、その間一人でブルブルガタガタと震えてました。

今回の山行はなかなか有意義でしたが、朝寝坊のせいで時間的には少し無理がありました。朝5時に出てれば余裕のよっちゃんだった筈ですが、寝る前にスコッチをがぶ飲みしたのが運の尽きでした。食事をきちんと摂っていれば低体温症になることもなかったと思うのですが、いかんせん時間に追われてそれどころではありませんでした。標準コースタイムで10時間15分ということだったので、自分の脚なら休憩を1時間取っても9時間あれば十分だと思っていたのですが、雪で時間を取られたため結局11時間もかかってしまいました。

最後に言っておきたいのは、この県界尾根と真教寺尾根は初心者の方には無理だということです。特にこの時期の県界尾根は急な岩場に雪が付いていて、しかもそれがアイスバーンになっているので、下手に転ぶとそのまま崖下まで真っ逆さまです。アイゼンを付ければ平気かと思うかも知れませんが、アイゼン歩行は夏道をしっかりと歩き込んで歩き方の基礎を身につけておかないと、絶対に爪を引っ掛けて転びます。そしてこのルートはどこで転んでも二度と山には登れなくなるような場所ばっかりです。自分は脚だけで登りましたが、できればピッケルもあった方が良いかと思います。それとこの時期のこのルートは殆ど人が通らないので、何かあった場合に備え、パートナーと登った方が良いでしょう。自分も頂上にいた人達以外、登りでも下りでも唯の一人とも出会いませんでした。

さて、次回こそは念願の雲取山に挑戦したいと思います。でも何故か直前になるともっと高い山に行きたくなっちゃうんですよね。

それでは。


<目的地>
赤岳

<ルート>
県界尾根〜真教寺尾根

<標高差>
1,429メートル

<歩行距離>
約14km

<日程>
11/21(日)

<タイムチャート>
07:30 美し森駐車場
08:00 大門沢林道入口 08:10
08:45 県界尾根取付点 09:00
09:45 小天狗
11:10 大天狗 11:20
11:50 岩稜取付点
12:20 巻き道分岐
13:20 赤岳頂上山小屋
13:30 赤岳頂上 14:00
14:30 真教寺尾根分岐
15:45 真教寺尾根六合目
16:30 牛首山頂
17:10 リフト山頂駅
18:00 サンメドウズ清里スキー場
18:30 美し森駐車場

<コースタイム>
11時間00分

ラベル:赤岳 八ヶ岳
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2010年11月09日

燕岳(その2)

今日は。燕岳の続きです。
合戦小屋から暫く登ると合戦沢の頭に着きます。途中で左側を見ると、先日登った槍ヶ岳が見えました。いま槍に登ったら、寒くて死ぬでしょうね。

<槍>
2010110901.JPG2010110902.JPG

<合戦沢の頭>
2010110903.JPG

合戦沢の頭から燕山荘までは30分位です。夏ならもう少し早いと思います。気分の良いなだらかな稜線を登って行きます。

<燕山荘に向かう稜線>
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燕山荘の傍には大きなテラスがあり、そこから大パノラマの雄大な景色を眺めることができます。

<燕山荘(奥に見えるのが燕岳)>
2010110905.JPG

<燕山荘からの眺め(バックはまた槍)>
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本当はここらで大休止と行きたかったのですが、腹痛と、履きなれない、と言うよりも、生まれて初めて履いたクランポンのため、既にお昼過ぎになってしまっていたので、そのまま山頂へと向かいました。


燕山荘からすぐの処に「イルカ岩」という岩があります。その形がイルカに見えるのでそう呼ばれるのだと思いますが、この辺りは奇岩だらけで、他にも色々な岩がありました。


<イルカ岩>
2010110907.JPG

そうこうする内に山頂に到着です。槍をバックにお約束の一服です。山頂直下で雷鳥を見かけましたが、既に羽が白くなっていました。

<燕岳山頂>

2010110908.JPG2010110909.JPG2010110910.JPG
2010110911.JPG2010110912.JPG


山頂で煙草を何本か吸って、一通り写真を撮り終えたら早々に下山開始です。雪道を山荘に向かって戻りますが、またもやバックは槍です。本当は燕岳から北燕岳に向かい、東沢乗越から中房温泉に戻る予定だったのですが、時間が遅くなってしまったため今回は断念し、大人しく来た道を戻ることにしました。自分の都合で幾らでも融通が利くのが単独行の良いところです。


<山荘に向かう>
2010110913.JPG2010110914.JPG

下山後は穂高町のラーメン屋さん、その名も「あいぜん」で、魚介醤油ラーメンを食べて帰りました。名前に惹かれて思わず入ってしまいましたが、なかなか美味しいラーメンでした。今度はつけ麺を頂こうかと思います。家に帰ってから気付いたのですが、買ったばかりのクランポンを、何と登山口の駐車場に置いたまま忘れて帰ってきてしまいました。ショックでか杉です(泣)。仕方なく、アマゾンでまた新しいのを買いました。

最後に感想を述べると、燕岳は僕のような雪山初心者には丁度良い山だと思います。道も分り易いし、傾斜もそれほどきつくないです。燕山荘は年末年始も営業してますし、それ以外の期間でも避難小屋がありますので安心できます。これから雪山を始めようという方は是非行ってみて下さい。

さて、元々亡くなった友人の弔い登山ということで挑戦した燕岳でしたが、下山するまでそんなことはすっかり忘れてました。まぁでも、今回の登頂に関しては、友人も草葉の陰から喜んでくれていることでしょう。「寒いのによく頑張ったな」と。

それではまた次回。

<目的地>
燕岳

<ルート>
合戦尾根

<標高差>
1,301メートル

<歩行距離>
約12km

<日程>
11/7(日)

<タイムチャート>
07:30 中房温泉
07:50 第一ベンチ
08:20 第二ベンチ
08:50 第三ベンチ
10:20 富士見ベンチ
10:50 合戦小屋 11:10
11:20 合戦沢の頭
12:00 燕山荘 12:15
12:20 イルカ岩
12:45 燕岳山頂 13:00
13:30 燕山荘
14:30 合戦小屋
15:30 第三ベンチ 15:45
16:15 第二ベンチ
16:30 第一ベンチ
16:50 中房温泉

<コースタイム>
9時間20分

posted by Kiyonyan at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

燕岳(その1)

今日は。先週末は燕岳に登って来ましたのでご報告です。


燕岳は北アルプスの常念山脈にある山で、標高は2,763mです。ここから大天井岳を経由して槍ヶ岳に向かう縦走路は「表銀座」コースと呼ばれ、北アルプスの中でも屈指の人気ルートです。また、大天井岳から南に向かって、常念岳や蝶ヶ岳に達する事もできます。


北アルプスの山々は、11月の初めにも関わらず早くも雪が降り始めたらしく、頂上直下の山小屋である燕山荘のホームページで確認したところ、積雪は50cm以上ということでした。自分は平熱が35.5℃しかないので、普通の人よりも1℃ほど早く低体温症になるので冬山は気が進まなかったのですが、先日、同期入社の友人が突然病気で他界したと聞き、弔い登山ということで挑戦してみました。


いつも通り長野自動車道の豊科ICでおり、そこから燕岳の登山口である中房温泉へと向かいました。JR大糸線の穂高駅からバスが出ているだけあって、道は完全に舗装されていて走り易いです。駐車場も広くて無料の町営のものが二つもあります。


それはそうと、ここまで来る途中、野生の熊に出会いました。最近は熊が人里に下りてきているというニュースをテレビで見ましたが本当なんですね。それにしてもこの熊は、僕が下からハイビームで車で上がって来ていたにも関わらず、直前までそれに気が付かず、その時になって初めて大慌になって背中を向けて逃げて行きました。リスク管理が全くなっていません。


さて、車の中でシュラフに潜り込み、寝てみたのも束の間、段々と外の寒さが車に入り込んでくるに従い、寒くて寝てられなくなりました。深夜0時の時点で外気温が0℃でしたので、恐らく午前3時頃には−5℃位にはなってたのではないでしょうか。


生憎寝巻を持ってくるのを忘れてしまったので、セクシー下着一枚で寝ていたせいもあるのでしょうが、とにかく寒くて寒くて、ぶるぶるがたがたと震えながら朝を待つことになりました。ところが明け方になって何故か急に眠くなってしまい、5時には出発しようと思っていたにも関わらず、気がついたら既に7時。大慌てで登山口へ向かう事になりました。


<駐車場>

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駐車場から坂道を10分も歩くと、中房温泉に着きます。ここには日帰り温泉施設もあり、時間に余裕のある方は登山のついでに温泉も楽しむことができます。その直ぐ左脇に燕岳の登山口があります。


<登山口>

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登り始めて30分もすれば第一ベンチに着きます。この合戦尾根には大体30分おきにベンチがあるので分り易いです。


<第一ベンチ>

2010110803.JPG

第二ベンチと第三ベンチの間に谷を見下ろせる場所があったのですが、木々が色付いていて背後の山とのコントラストがなかなか綺麗でした。


<谷の風景>

2010110804.JPG

と、ここまでは何事もなく順調だったのですが、第三ベンチと次の富士見ベンチとの間でハプニング発生。歩いている内に段々とお腹が痛くなってきて、終いには余りの痛さに歩けなくなってしまいました。坂を登ろうとすると今にも実が出そうになるのでどうにもならず、生まれて初めてのキジ打ちを決行することにしました。ところがそれまで登山道には人っ子一人いなかったにも関わらず、自分がキジ打ちをしようと茂みに入ると途端に人が下りてくるので、その度に茂みから急いで出て、何食わぬ顔でタバコなど吸いながら人が通り過ぎるのを待つことになりました。合戦尾根は第三ベンチを過ぎると雪も多くなってきますし、かなりの急坂ですのでそう簡単には登山道から離れることができません。従って登山道の直ぐ脇の茂みで用を足すことになりますが、はっきり言って人が来たらばればれです。結局延々と同じことを繰り返す事30分以上、ようやくキジ打ちに成功しました。第三ベンチと富士見ベンチの間に自分の相棒が眠っている筈ですので、興味のある方は探してみて下さい。


さて、今回キジ打ちという大仕事を成し遂げたことで、自分もこれでやっと一人前の登山家になれたような気がします。何しろこれは厳冬期のエベレストの南西壁に、単独無酸素で登るよりも勇気が要りました。この人通りの非常に激しい合戦尾根で、登山道から僅か1mしか離れていない茂みでキジ打ちができる人間は、日本中探してもそうはいないでしょう。


富士見ベンチからは富士山が見えるのかと思いますが、残念ながらこの日は全く見えませんでした。


<富士見ベンチからの風景>

2010110805.JPG

富士見ベンチを過ぎたあたりから雪が大分多くなってきて、流石のヤリジャパンも限界と言う事でクランポンを装着、ザクザクと小気味良い音を立てながら30分も登ると合戦小屋に到着します。この辺りになると景色は完全な雪山でした。


<合戦小屋>

2010110806.JPG

それでは続きはまた次回。

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2010年10月26日

篭ノ登山

今日は。先週末は篭ノ登山(かごのとやま)に登ってきました。と言ってもそんな山、普通は知らないですよね。自分も登るまで知りませんでした。篭ノ登山は浅間山の直ぐ西側に聳える山で、標高は2,228mです。関東の人ならアサマ2000というスキー場をご存じかと思いますが、その直ぐ傍にある高峰温泉前の登山口から東側の水ノ塔山(みずのとうやま)を経由して登る事ができます。又は湯の丸から池の平湿原に向かい、そこから直接登る事もできます。その場合、僅か30分で山頂に立つ事ができます。


本当はその日は雲取山・石尾根日帰り縦走に挑戦する予定だったのですが、朝起きたら既に8時過ぎでした(泣)。仕方が無いので他に簡単に登れる山は無いものかとガイドブックをパラパラめくってたらこの山を見つけました。標高2000mまで車で行く事ができるので、頂上までは僅か228m登るだけで済みます。雲取山に比べて大分グレードは下がりますが、時間がないので贅沢も言ってられません。


10時過ぎに車で出発し、アサマ2000に到着したのが昼の12時半でした。駐車場から浅間山の方角を見ると完全に雲がかかっていて怪しい雰囲気でしたが、反対の篭ノ登山は晴れていましたので構わず出発しました。


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林道をてくてく歩いて高峰温泉へと向かいます。スキー場の真中を突っ切って行くので少し不思議な感じがします。


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林道を10分ほど歩くと高峰温泉に到着します。ここは大変人気がある宿らしく、日曜だと言うのに駐車場はほぼ満車でした。

温泉宿の直ぐ前が登山道入口になっています。その直ぐ左側には、池の平からの林道入口があります。


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登り始めて間もなくすると、さっきまで浅間山にかかっていた雲が移動してきて前が見えなくなってきました。おまけに風も出てきたので、これは今日は無理かなと思いましたが、先日の槍に比べればどうということはなかったのでそのまま進みました。


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そうこうする内に水ノ塔山頂に到着です。風が大分強くなってきましたが幸い雨は降ってなかったので行け行けどんどんで進みます。


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水ノ塔山から篭ノ登山に向かう稜線は、「赤ゾレ」と呼ばれるガレ場になっていて、南側がすっぱりと切れ落ちています。ただ、風は南側から吹いていたので問題なく渡れました。


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登り始めて1時間半程で篭ノ登山頂に到着しましたが、この頃から風がシャレにならない状態になってきました。頂上で写真を撮ろうとしたのですが風に煽られて真っすぐ立ってられません。下界で言えばちょっとした台風並みの暴風で、標高2000mの恐ろしさを垣間見た気がしました。おまけに景色は見えないわ、風が冷たくて寒いわで、殆ど這いつくばるようにしながら耐風姿勢で逃げました。


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余りの風の強さに落石まで発生し、石に追いかけられながら何とか安全地帯に逃げ込んだところで大変重要なことを思い出しました。そう、あろうことか頂上でタバコを吸うのを忘れてたのです。殆ど泣きそうになりながら下りてきた道を登り返し、頂上に戻ったところで奇跡が起きました。何と雲が晴れてきたのです。風の強さは相変わらずでしたが、岩陰に身を寄せながら10分程苦心惨憺して、ようやく煙草に火を点けることに成功しました。


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それまで自分が登ってきた赤ゾレの稜線もよく見えました。うーん、こうして見ると実に格好良いです。


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池の平に下山後は、軽く湿原を歩いてみました。まあ、どうと言う事もない湿原ですが(おのれ、そりゃ「失言」だろうが!)、中々良い感じでした。


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湿原の奥に三方ヶ峰という小高い丘があるのですが、その日は殆ど「無方ヶ峰」でした。おまけに雨も降って来たのでそそくさと帰ることにしました。


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ところが、希代の方向音痴である自分は高峰温泉とは全く逆方向に歩いていってしまい、あやうくそのまま湯の丸まで行ってしまうところ、篭ノ登山がいつまで経っても右側にあることに疑問を感じ、再び半べそ状態で池の平まで戻りました。


駐車場にいたおじさんに尋ねたところ、やっぱり高峰温泉は全くの逆方向だということが分り、気を取り直して林道を歩き始めました。池の平から高峰温泉に向かう場合、篭ノ登山はずっと左手に見える
のです。


歩いている内に日が暮れてしまい、真っ暗な中ヘッドランプを頼りに林道を歩き続けましたが、本当にこの道で良いのかと思いながら暗闇の中を歩き続けるのはかなり不安でした。しかも途中で霧が出て来たので、前を照らしても光が拡散されて何にも見えず、ただ足元だけを照らしながらの歩行になりました。


ようやく高峰温泉まで辿り着き、そこからまた駐車場に向かって林道を歩いていたところ、前方から高峰温泉に泊まるであろうと思われる車が向かって来ました。運転席の様子は当然のことながら何も分りませんでしたが、周りに何も無い真っ暗な細い林道を、まさか歩いている人間がいるなんて思いもよらなかったのでしょう。車の挙動が明らかにびっくりした時のそれでした。自分も長年生きてますが、車がびっくりする姿というのは今回初めて見ました。運転手さん、びっくりさせてごめんなさい。


ようやくスキー場のレストハウスの明かりが見えた時には心底安心しました。土砂降りにも関わらず、思わず写真を撮ってしまいました。


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今回は、最初から最後まで、登山者は自分一人だけでした。こんな天気の悪い日に2000mの山に登る馬鹿は自分位でしょう。また、真っ暗な林道を、しかも土砂降りの雨の中、一人で歩いている馬鹿も自分だけでした。


健全な登山者の皆様は、くれぐれも真似をしないようお願いします。


<目的地>
東篭ノ登山

<ルート>
水ノ塔山経由

<標高差>
228メートル

<歩行距離>
不明

<日程>
10/24(日)

<タイムチャート>
12:30 駐車場
12:50 高峰温泉、登山口
13:40 水ノ塔山頂
14:20 東篭ノ登山頂
15:20 池の平
15:50 三方ヶ峰
16:20 池の平
18:00 駐車場

<コースタイム>
5時間30分

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2010年10月20日

槍ヶ岳(飛騨沢ルート)2日目

今日は。槍ヶ岳の2日目です。


1日目の夜は−12℃まで耐えられるダウンのシュラフを持って行ったにも関わらず、生まれつき寒さに弱い自分は夜中の2時位からブルブルガタガタと震えながら朝を待つことになりました。暑さには滅法強いので80℃位までなら耐えられるのですが・・・。槍平のテント場は石が多くてペグが打てませんので張り綱は必須ですが、あいにく張り綱を忘れてしまったのでフライがべったりとテントに張り付き、自分の発した水蒸気でテントの中はびしょ濡れ。しかもシュラフも濡れてしまったので余計にブルガタでした。


何とか寒さに耐えながら、朝5時半に頂上へ向けて出発。まだ暗い中をヘッドランプを頼りに飛騨沢を詰めて行きます。飛騨沢ルートには傾斜らしい傾斜は殆ど無いのですが、岩だらけで非常に歩き難いです。


暫くすると草木が姿を消し、大喰岳から伸びる稜線と飛騨沢の交差する飛騨乗越まで続く岩だらけの斜面に出ます。登山路は傾斜が緩い分、うねうねと迂回しながら続いていますので歩行距離は非常にに長いです。高度を上げるに連れ、風が強くなってきますので防寒具は早めに装着した方が無難です。


ようやく飛騨乗越に着いて周りを見渡すと、それはもう素晴らしい景色でした。先程まで頭上に聳えていた笠ヶ岳が自分の目線と同じ高さにあります。更に反対側の眼下には殺生ヒュッテが見えます。
余りの美しさに見とれていると、突風で谷に突き落とされそうになりました。しかも常に強風が吹き荒れていたため、慌ててカッパを着こみそそくさと肩の小屋に向かいました。


肩の小屋の傍にはテント場がありましたが、昨晩はここにテントを張らなくて正解でした。張ってたら寒さの余り一睡もできなかったと思います。しかも張り綱がないのでテントが飛んでたかも知れません。


肩の小屋でザックを降ろし、いよいよ槍に登り始めます。最初に槍を見た時には思わず、「えっ、マジでこれに登るんですか?!」と思いましたが、実際には鎖や梯子があちこちにかかっていて正しく至れり尽くせりで、全く問題なく登れました。むしろ先日登った金峰山の五丈岩の方が、遥かに難易度は高かったです。

その日は何故か人が殆ど居らず、槍に取り付いている間は自分一人しかいませんでした。20分位かかって最後の梯子を登り切ると、もうそれ以上高い所のない岩稜の上に出ました。そう、そこが槍ヶ岳の頂上でした。頂上から見渡す景色は雲一つ無く、東側には以前登った蝶ヶ岳や常念岳、西側には笠ヶ岳が手の届くような位置に聳え、他にも北アルプスの山々が全て一望できました。しかもこの素晴らしい頂上には自分を除いて唯の一人も存在しません。


この瞬間、槍は僕に完全に屈服したのでした。ゴロニャンなんです。


槍の上で胡坐をかきながら煙草をふかしましたが、これがまた旨いのなんの。正しく至福の一時でした。

頂上から、今度挑戦しようと思っていた北鎌尾根を覗きこんでみたのですが、見た瞬間諦めました。ザイルがなければ降りることもできそうにありません。ていうか、降りる場所なんてどこにもありませんでした。


30分程頂上に居ただけで寒くて凍えそうになり、鼻水まで垂れてきたので早々と槍から降りました。結局この日は3人しか槍の肩にはいませんでした。こんな素晴らしい槍日和に、皆さん一体どこに行ってしまったんでしょうか。


帰りは来た道を戻り、槍平でテントを撤収して、新穂高温泉に下山しました。1日目と2日目の登りで体力を温存しておいたので、かなり早く下りることができました。


井上靖の小説『氷壁』の舞台となった中崎山荘がいつの間にか場所が移動し、しかも日帰り温泉施設となっていたのには驚きました。以前新穂高温泉を訪ねた際、元あった旅館で入浴したのですが、なかなか風情のある良い旅館でしたのに残念です。


何はともあれ、槍ヶ岳はやっぱり日本を代表する名山だけのことはありました。頂上に立つと、正しく自分が世界の中心地に居るような気になってきて、思わず愛を叫びたくなってしまいます。飛騨沢ルートはガイドブックを見ると相当のロングコースに見えますが、実際にはそれほどでもありません。歩行距離は長いですが、その分傾斜が緩いので、かなりのハイペースで歩く事ができます。槍平から飛騨乗越までは大体4時間40分から4時間50分が標準コースタイムとなっていますが、今回自分が息切れしないペース(心拍数120/分程度)で歩いても3時間30分でしたので、初心者の方でも4時間あれば十分かと思います。帰りも槍平まで下りてくれば殆ど平地を歩くのと変わらないので、小走りに新穂高温泉まで帰れます。上高地の混雑を避け、静かな雰囲気の中を楽して槍ヶ岳に直行したい方にはお勧めのルートだと思います。

夕飯は村井駅近くの国道19号線沿いにある行きつけのラーメン屋、「こだわり味噌工房 麺屋一樹」でラーメンと餃子を食べて帰りました。ここは日本全国の味噌ラーメンが食べられるのですが、特に北海道の辛味噌が最高です。味が濃いので登山の後にぴったりで、つい毎回寄ってしまいます。

<目的地>
槍ヶ岳

<ルート>
飛騨沢ルート

<標高差>
2,136メートル

<歩行距離>
約24キロ

<日程>
10/16(土)-10/17(日)

<タイムチャート>

(1日目)
08:00 新穂高温泉駐車場
08:20 右俣林道入口
12:30 滝谷出合 13:00
14:00 槍平

(2日目)
05:30 槍平
09:00 飛騨乗越
09:10 槍肩の小屋
09:30 槍ヶ岳頂上 10:00
10:20 槍肩の小屋 10:40
12:30 槍平 13:00
15:00 新穂高温泉駐車場

<コースタイム>
15時間30分

ラベル:槍ヶ岳 飛騨沢
posted by Kiyonyan at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

槍ヶ岳(飛騨沢ルート)1日目

今日は!今回は槍ヶ岳に登って来ました。
このブログを読んでいる人でまさか槍ヶ岳を知らない人はいないと思いますが、日本で山と言えば先ず第一に富士山、そしてその次が槍ヶ岳ではないかと言える位有名な山です。槍ヶ岳は北アルプスにある3180mの山で、その形状から「日本のマッターホルン」と呼ばれています。槍ヶ岳が開山されたのは1828年で、播隆上人によるものだとされています。播隆上人を主人公とした新田次郎氏の小説『槍ヶ岳開山』を読んで自分も登りたくなり、今回の山行となりました。


さて、槍に登るには幾つかルートがあるのですが、今回自分が選んだのは、新穂高温泉から槍平経由で登る「飛騨沢ルート」でした。飛騨沢ルートを選んだのは、上高地と違って人が少ないことと、僕が尊敬する登山家、加藤文太郎氏が槍ヶ岳の北鎌尾根で遭難した際に使ったルートがこの飛騨沢ルートだったということ、後は何と言っても駐車場代やバス代がかからないためです。

今回の山行は金曜の夜に思い立ったため準備に手間取り、自宅を出だのが夜の11時過ぎでした。おかげでその日は新穂高温泉まで辿り着けず、午前3時過ぎに途中にあった道の駅でダウンして寝てしまいました。少しだけ仮眠して4時頃には起きようと思っていたのですが、目が覚めると既に5時半。慌てて新穂高温泉に向かいました。


新穂高温泉には無料の登山者用駐車場かあるのでそこに車を駐め、いざ登山口へと向かいます。


<駐車場>

20101019_01.JPG

ホテル穂高とロープウェイ駅の前を通り過ぎると封鎖された右俣林道の入口があるので脇から林道に入ります。その後暫くゆるやかな道を登って行くと穂高平小屋に到着します。


<右俣林道入口>
20101019_02.JPG

穂高平小屋の様子を写真に撮ろうとしたところでハプニング発生。あろうことか、ていうかお約束の、


電池切れ


です。駐車場で確認した時にはまだ3分の2位は残ってた筈なのに、たった数枚撮っただけで何で無くなるんでしょうかね。買ってから3年位経つカメラなのですが、そろそろ電池の交換次期かも知れません。


というわけでここから後は写真ぬきで行きます。でも槍ヶ岳の素晴らしい景色はしっかりと僕の脳裏に焼き付いていますから、御心配には及びません。


穂高平小屋から更に行くと、奥穂高岳の登山口に着きます。ここを登れば憧れのジャンダルムは目と鼻の先ですが、今回は残念ながらパスしました(て言うか登れないっちゅうねん)。


奥穂高岳の登山口からようやく登山道らしくなってきて、暫く行くと滝谷の出合いに着きます。滝谷はロッククライミングのメッカで、登山道から見上げただけでも迫力満点です。僕も登ってみたいとは思うのですが、何しろ世界一身体が硬いので多分一生無理でしょう(ちなみに中学校の身体測定では、立体前屈が床上30cmという、学校始まって以来の大記録を打ち立て、友人達を驚かせました)。


滝谷を初めて登ったとされる藤木九山氏のレリーフの前で昼食を摂り、また暫く歩くと槍平に着きます。槍平は四方を南岳や奥丸山といった山々に囲まれていて、大変雰囲気の良い処です。山小屋もありますが、この時期になるともう営業はしていません。


念のためカメラをチェックしたところ、僅かながら電池が復活していましたのですかさず写真を撮りました。但し、その後再び電池が復活することはありませんでした。


<槍平>

20101019_03.JPG

本来の計画では、そのまま登り続けて頂上直下の槍ヶ岳山荘まで行くつもりだったのですが、寝坊したため出発が遅くなってしまい、槍平についた時には既に午後になってしまいましたので、その日は槍平にテントを張りました。テントは自分を入れて4張りでした。今回は前回の剱岳と違って、テント場で夜遅くまで騒いでいるお馬鹿な連中がいなかったので、大変落ち着いた時間を過ごす事ができました。但し、夜は結構冷え込みましたので、寒くて夜中に何度も目が覚めました。テントが凍ってましたので、間違いなく0度は下回ってたと思います。僕は平熱が35度5分しかないので寒さには滅法弱いのです。


それにしても、前回剱岳に登った際には暑くて寝られなかった位なのに、たったの2週間で随分と寒くなったものです。しかも槍平小屋は早月小屋よりも200m位低い場所にあるにも関わらずです。山は急激に冬を迎えようとしています。

さて、そろそろ長くなってきましたので今回はこの位にして、また次回槍ヶ岳登頂の様子をお伝えしたいと思います。

ラベル:槍ヶ岳 槍平
posted by Kiyonyan at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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